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認知症の基礎知識

認知症の主な症状1:中核症状

認知症の症状は、大きく2つに分けられます。 認知症によって脳の細胞が壊れ、その脳の細胞が担っていた役割が失われることで起こる直接的な症状が「中核症状」です。一方、中核症状などによって引き起こされる二次的な症状を、BPSD(行動・心理症状)、または周辺症状と言います。ここでは中核症状について説明します。 BPSD図

認知症の中核症状とは

中核症状とは一般的に「認知症の方なら誰でも現れる症状」のことです。脳の細胞が壊れたり、働きが低下することで直接的に起こる症状です。料理や掃除、洗濯等の家事が上手にできなくなったり、体験したことを忘れてしまうなどが中核症状に当たります。 

中核症状の種類

記憶障害

認知症になると、早くからみられる症状のひとつが記憶障害です。 さっき起きた出来事が思い出せない、覚えていたことや知っている人の名前が思い出せないなどの症状が出てきます。 新しいことを覚えられなくなり、知っていたはずの記憶もだんだん抜け落ちて行きますが、子どもの頃の記憶など、古い記憶は残ることも多いようです。

見当識障害

見当識とは、自分が今どのような状況に身を置いているかを把握する能力のことです。年月日や時間、季節、場所、何をしているかを把握するのが見当識です。自分と他の人との関係性を把握することも含まれます。認知症ではこの見当識が障害されます。 年月日や時間がわからなくなると、何が起こるでしょうか。例えば「遅刻が多くなる」「ごみの日が分からなくなる」「受診日を間違えて通院する」といったことが考えられます。また、季節がわからないと、夏なのに厚着をしたり、寒い季節に薄着で出かけるなど、季節に合った服を選ぶことができません。 「よく知っている場所に出かけたのに道に迷う」「トイレの場所がわからなくなり間に合わずに失禁をしてしまう」といった状況になるのは、見当識障害で場所がわからなくなるからです。 自分の子どもが誰かわからず「あなたは誰?」と質問したり、自分の親が亡くなったことが理解できないなどは、自分と他人の関係性がわからなくなるためです。

理解・判断力の低下

情報を処理する能力が低下し、物事の理解に時間がかかるほか、一度に複数のことを言われると理解が難しくなります。また、いつもと違う出来事があると、対応できずに混乱する場合もあります。 曖昧な表現や、推測する必要がある表現は理解がしにくくなりますので、具体的な表現で指示を心がけましょう。例えば「いつもより早目に出かけようね」だと理解しづらいので「何時に出かけようね」など、具体的な指示が必要です。 その他、物の良し悪しや、善悪の判断もつきづらくなります。

実行機能障害

実行機能とは、物事を論理的に考えて、計画を立てて実行することです。例えば、食事のメニューを考えて、家にある食材と買いに行く食材を選択し、買い物に行くという一連の行動は、実行機能によるものです。 実行機能に障害が起こると、物事を計画的に考えて効率的に進めることができなくなります。夕飯の支度を例に挙げると、おかずを作りながらご飯を炊いたり味噌汁を作るなど、複数の行動を効率を考えて実行することが難しくなります。 また、予想外の出来事に対して、他の手段を考えて対処することができません。

失語・失認・失行

失語

言葉がうまく使えなくなる状態です。言葉を司る脳の機能が低下するためにおこります。失語には、運動性失語(ブローカ失語)と感覚性失語(ウェルニッケ失語)の2種類があります。 ・運動性失語(ブローカ失語) 言葉が出にくく、間違いが多くなり、文字を書くことも難しくなります。相手の言うことは理解できますが、相手に伝わるように言いたいことを表現できない状態です。 ・感覚性失語(ウェルニッケ失語) 言葉は流暢に出てきますが、相手の話や書かれた言葉の意味を理解することができません。例えば「テレビ」という言葉と実物のテレビが結びつかない状態です。

失認

視力などの五感に異常はないのに、目の前の物や状況を理解するのが難しくなるのが失認です。遠近感がなくなったり、物の見分けができなくなります。 自分の身体の半分の空間が認識できない「半側空間無視」の状態も、失認の一つです。左右どちらか半分の空間が認識できないため、食事を半分残したり、絵を対象物の半分だけ描いたりします。

失行

身体を動かす機能に異常がなくても、今までの生活で身につけていた当たり前の動作が行えなくなる状態です。手足は問題なく動かせるのに、服をきちんと着られなかったりお箸を使えないなど、道具を上手に使ったり、手順を踏んだ動作ができなくなります。 自分で無意識に行う動作はできても、「手をあげてください」などの指示で動くことや、人の真似をすることが難しくなります。

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