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認知症の基礎知識

代表的な認知症4:前頭側頭型認知症について

前頭側頭型認知症(FTD)とは、前頭葉や側頭葉が委縮して起こる認知症で、人格の変化や行動の変化、言語障害などの症状があります。アルツハイマー型認知症とは症状にも大きな違いのある前頭側頭型認知症(FTD)についてみてみましょう。

どんな認知症?


前頭側頭型認知症(FTD)は難病指定されています。脳の前頭葉や側頭葉が萎縮して血流が悪くなり、その部分の機能が低下し、症状につながる認知症です。最初に物忘れなどの記憶障害が現れるアルツハイマー型認知症と違い、人格が変わってしまったり、非常識な行動などの症状が、初期から見られる認知症です。

詳しい原因は解明されていませんが、タウたんぱくやTDP-43、FUSなどの異常たんぱく質が、脳の神経細胞に蓄積することが、発症に関わることがわかっています。

40~60代と比較的若い時期から発症することが多く、患者数に男女差はありません。発症すると10年前後で寝たきりになることが多く、筋萎縮や筋力低下のある方は、更に進行が早い場合があります。

前頭葉と側頭葉って?


前頭葉と側頭葉は脳の4割を占める重要な器官です。前頭葉は社会性や人格、判断、言葉などをコントロールし、側頭葉は、言葉の理解、聴覚、味覚のほか、記憶や感情をつかさどります。どちらも重要な働きを担っているため、機能が低下すると日々の生活に大きな影響があります。

特徴的な症状




一般的な認知症の症状としては「物忘れ」や「徘徊」などがイメージされやすいのではないでしょうか。しかし、前頭側頭型認知症では違った症状が目立ちます。行動や言語に関わる具体的な症状を見てみましょう。

社会性がなくなる


身だしなみに無頓着になり、不潔な様子で外出したり、万引きや痴漢行為、悪ふざけをするなど反社会的な行動を取る、質問しても真剣に答えようとしないなど、社会性がなくなります。道徳観が低下していますので、本人に罪悪感はありません。

抑制が効かない


刺激に対する反応や、自分の欲求が抑えられず、本能のまま行動するようになります。他人に対して遠慮がなくなり、礼儀やマナーに欠ける行動をとったり、暴力をふるう、相手の話を聞かずに一方的に話し続けるなど、自分に対する抑制が効かなくなります。

同じ行動を繰り返す(常同行動)


毎日同じコースを散歩する、なくなるまで食べ続けるなど、同じ行動を繰り返す症状が見られます。これを常同行動といいます。決まった時間に毎日同じことをする時刻表的な生活も現れることがあります。

感覚の麻痺(鈍磨)


感情が鈍くなり、他人への共感や感情移入ができなくなります。たとえば、相手に対して無関心になったり、病気で寝ている家族に対し、普段と同じように食事の支度を要求するなど、周りへの気遣いができなくなります。

食習慣の変化


味の濃いものや甘いものを過剰に好む嗜好の変化がみられます。食事のメニューにこだわり、同じものをいくつも食べたり、盗み食いをしたりすることもあります。

自発性の低下


自分や周囲に関心がなくなり、自分から何かに取り組む姿勢がなくなります。家事をしなくなる、質問しても真剣に答えない、ぼんやりとして何もしない、引きこもるなどの症状が出てきます。

影響されやすさ


周囲で起こっていることに影響されやすくなります。目に入った文字を読み上げる、相手の言葉をおうむ返しに繰り返す、動作を真似る、同じ言葉を言い続けるなどの症状が挙げられます。

言語障害


知っているはずの言葉も意味が分からなくなり、物の名前が出にくくなります。また、文字を読み間違う場合もあります。

集中力の低下


集中力がなくなり、周りの状況を考えずに突然立ち去ることがあります。話の最中にその場を離れてしまったり、診察中に突然診察室を出て行くこともあるでしょう。

寝たきり


症状が進行して後期になると、精神機能が荒廃します。意欲の低下が著しくなり、動いたり食べたりといったこともしなくなり、やがて寝たきりになります。

様子の変化に気づいたら受診しましょう


前頭側頭型認知症には独特の症状がありますが、特に初期には物忘れなどではなく、人格の変化や非常識な行動などが目立つため、認知症の疑いを持たないこともあるでしょう。本人も病気の自覚がありません。家族が以下のような変化に気づいたときには、早めに受診しましょう。本人を連れて行くのが難しい場合、家族が相談に行くこともできます。
前頭側頭型認知症症状


参考文献
1)日本神経学会:認知症疾患診療ガイドライン2017.医学書院,p266~270,2017.

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