認知症と診断されると日常生活や仕事にさまざまな変化が訪れます。どうしてもネガティブな変化が注目されがちですが、実際はそれだけではありません。
今回は、若年性認知症と診断されたあとも、自身の経験を活かし新たなステージで活躍をしている、山中しのぶさんにインタビューを実施。自身で介護施設を立ち上げ、認知症当事者として、介護者として、さまざまな人のサポートをしている山中さんに、これまでの歩みや施設を立ち上げた理由、共生社会実現におけるポイントを伺いました。
山中しのぶさん
一般社団法人「セカンド・ストーリー」 代表
1977年生まれ。高知県南国市在住。3人の男の子の母。2019年2月に若年性アルツハイマー型認知症と診断を受ける。当時は携帯会社の営業職として勤務していたが、新しいビジョンを実現するために退職。一般社団法人「セカンド・ストーリー」を設立する。2022年10月より利用者が有償でボランティア活動を行うデイサービス「はっぴぃ」を香南市に開所。2022年7月に「高知家希望大使」へ就任。
目次
・「やりたいことをやる」背中を押されて育った幼少時代
・営業を通じて学んだ、“人を深く知る”ことの大切さ
・「忘れられるより、自分が忘れるなら……」認知症と診断されたときの思い
・「ありのままで生きたい」職場へ病気のカミングアウト