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下坂厚さんが撮影した雫の写真
2025.03.19

毎日をつなぐフォト日記 vol.16~自分自身を表現する写真~ 【若年性認知症当事者 下坂厚さん連載】

2019年に若年性アルツハイマー型認知症と診断された下坂厚さん。現在は、フォトグラファーとしても活動しています。


下坂さんの日常の様子を、毎月のフォト日記としてお届けする本企画。今回は、4月~5月に開催される写真展について、綴っていただきました。

執筆者画像
下坂 厚さん
京都府京都市在住。2019年8月、若年性アルツハイマー型認知症と診断される。認知症当事者として、SNSで趣味の写真を発信し、当事者以外にも大きな反響を呼ぶほか、認知症の啓蒙活動も展開中。ホームヘルパーとして働く妻と2人暮らし。著書に『記憶とつなぐ 若年性認知症と向き合う私たちのこと』(双葉社)がある。

私が写真と出会ったのは、高校生の頃。


日常生活のなかで、“きれい”だと感じるものを撮るようになり、夢中でシャッターを切っていました。大人になり、別の仕事に就きながらも写真家として活動を続け、“きれいなものをきれいに”撮っていました。


認知症になってからも写真を撮り続けていますが、意識せず、人の姿を映し出すことが増えました。自分に訪れている変化。その過程で、ずっと変わらずに“人と一緒にいたい”という気持ちが表れているのかもしれません。写真は、私自身を表現しているものです。



2025年4月12日(土)~5月11日(日)にかけ、京都市内各所で開催されるアートフェスティバル「KG+」に参加し、展覧会を開催します。「KG+」は、2013年よりスタートしたイベント

で、多くの写真家やキュレーターの方が参加します。


2023年に開催された「KYOTOGRAPHIE京都国際写真祭」では、写真記者である松村和彦さんの作品の被写体として、私を取り上げていただきました。かつて認知症の人が注目されるときは、事件や事故など良くない話題が多かったように思います。松村さんは、認知症の人やその家族の日常生活やストーリーを切り取り、発信されています。

そんな松村さんとの縁が、今回の展覧会の出展につながっています。


「KG+」は街中のギャラリーや神社、公共施設などさまざまな場所で開催され、私の展覧会は写真家の活動拠点としているアトリエで行います。アトリエは、自分自身をもっとも表現できる場所。私の記憶を覗くように、見た方の感覚や捉え方で写真を見ていただけると嬉しいです。

下坂厚さんが撮影した、透明な石の写真

KG+ 下坂 厚「記憶とつなぐ」

【場所】
photo atelier&gallery 雫
京都府京都市北区紫野東藤ノ森町11-1

【日時】
2025年4月12日(土)~5月11日(日)
12:00~18:00

・入場無料
・詳細はこちら→https://kgplus.kyotographie.jp/exhibitions/2025/atsushi-shimosaka/

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