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妻の様子を心配する夫
2023.08.24

認知症の早期発見に役立つ 顔つきの特徴と初期症状を解説

「最近、両親の顔つきが怖い」「表情が変わらなくなった」などと感じたことはありませんか?もしかしたら、認知症の症状が出ているのかもしれません。認知症は早期発見し、進行を遅らせることが重要です。この記事では下記の内容を解説しています。


● 認知症の顔つきの特徴

● 顔つきが変化しているときの対応方法

● 認知症に関する受診、相談について

● 顔つき以外の特徴的な初期症状

● 認知症の種類と特徴


本記事をご覧いただければ、認知症の早期発見に役立つでしょう。ご家族に対して「認知症かもしれない」と不安になっている方は、ぜひ最後までご覧ください。


目次
・認知症の顔つきの特徴
・認知症になると感情で顔つきが変わる
・顔つきが変化しているときの対応方法
・顔つき以外でわかりやすい認知症の前兆4選
・認知症の種類と特徴
・まとめ:認知症の顔つきの特徴を理解し、早期発見につなげよう

執筆者画像
東京都健康長寿医療センター 岩田淳 医師
東京大学医学部附属病院神経内科の専門外来「メモリークリニック」にてアルツハイマー病(AD)やレビー小体病、前頭側頭葉型萎縮症等の疾患の診断、治療に当たっていた。特に超早期段階でのAD、レビー小体病の診断、新薬の開発が専門。2020年4月より東京都健康長寿医療センターの脳神経内科部長として赴任。

認知症の顔つきの特徴

認知症の方の顔つきには下記のような特徴があり、症状によって変化します。


● 口角、眉が下がっている

● 表情が変わらない

● 目つきが変わる


認知症は根本的な治療が難しいため、早期発見によって進行を遅らせることが大切です。顔つきをはじめとする認知症の特徴をおさえておくことで、早期発見・早期治療につながるでしょう。ここでは、それぞれの顔つきの特徴について詳しく解説します。


口角、眉が下がっている

認知症になると、記憶力・判断能力、周囲への興味・関心が低下するため「口角や眉が下がった」表情になる場合があります。記憶障害や判断能力が低下すると、日常生活での失敗が多くなり、さまざまなことに対して不安を感じるようになります。気分が落ち込み、笑顔が少なくなると、口角や眉が下がった「不安そうな表情」「悲しげな表情」になるでしょう。周囲への興味・関心が低下すると無気力になるので、無表情になる場合もあります。


表情が変わらない

認知症の原因としてはパーキンソン病やレビー小体型認知症があり、これらの疾患では筋肉のこわばりがよく見られます。表情筋の動きも障害されるため、それによって表情が乏しくなることもあります。表情が変わりにくくなっている場合は、手や足の動きも悪くなっていないかチェックしてみましょう。手や足の動きに問題がない場合は、精神的な理由から無表情になっているのかもしれません。


目つきが変わる

認知症の症状には、易怒性(怒りっぽくなる)や性格変化があり、今まで温和な性格の方でも、怒りっぽくなる場合があります。

この場合は、表情が険しくなったり、怖い表情になったりするでしょう。目つきが変わっているときは、何がキッカケで気分を害するかわからないので、対応に注意が必要です。


認知症になると感情で顔つきが変わる

認知症になるとさまざまな症状が原因で、感情が変化し表情も変わります。

認知症には多くの種類があり、その原因や症状によって顔つきも変化します。また、感情的な問題ではなく、表情筋の障害により無表情になる認知症もあります。


顔つきが変化しているときの対応方法

今までと顔つきが変わり、行動に違和感を覚える場合は認知症の疑いがあるので、病院の受診をおすすめします。認知症は進行を遅らせることが大切なので、早期発見・受診が重要です。


家庭内では、本人の顔つきに合わせて下記のような対応をしてみましょう。


基本的には、本人が「安心できる」「落ち着いて過ごせる」環境づくりや対応をすることが大切です。どのように対応すればいいかわからない場合は、お住まいの地域の「地域包括支援センター」に相談する方法もあります。厚生労働省のホームページにある介護事業所・生活関連情報検索を使えば、お住まいの地域にある「地域包括支援センター」を検索できます。

認知症かもしれないと思ったら受診

医師の診察を受ける高齢女性

ご家族が認知症かもしれないと思ったら、専門医のいる病院への受診がおすすめです。認知症にも種類があり、それぞれあらわれる症状や対応方法が異なるためです。まずは、「もの忘れ外来」や「認知症外来」を受診してみましょう。もし、ここ数ヶ月の間に頭をぶつけたことがある場合は、脳神経外科の受診を検討してみてください。


認知症専門医が診察をした結果、他の科の受診が必要であればすすめられる場合もあります。お住まいの地域のどの病院に認知症専門医がいるのかわからない場合は、日本認知症学会のホームページから検索できるため、活用してみましょう。


認知症の症状を理解する

認知症の症状を理解することは、本人だけではなく、一緒に生活する家族のためでもあります。認知症の症状を理解しないまま一緒に生活をすると、かなりのストレスを感じるでしょう。しかし、病気としての認知症の症状を理解できていれば、許容できる範囲も増えるのではないでしょうか?家族の方も大変な思いをしていますが、認知症の方も同じようにつらい思いをしています。記憶力・判断力が低下し、今までできたことができなくなり、漠然とした不安や恐怖を感じていることでしょう。


認知症の症状を理解し、本人のために「安心」「安全」で落ち着いた生活ができる環境を提供することが大切です。足が不自由な方は「杖」を使って歩けますが、認知症の方はできなくなってしまったことを補ってくれるものがわかりません。身近な家族が認知症について理解を深めれば、認知症の方の「杖」になれるでしょう。


地域包括支援センターに相談

地域包括支援センターは、高齢者を支えるための「総合相談窓口」です。認知症の疑いを感じたり、認知症と診断されたりすると「本人との接し方」や「介護に関して」など、不安なことや悩みが出てくるでしょう。専門知識を持った職員が、日常生活の心配ごとから病気、介護、金銭問題などのさまざまな内容に対応してくれます。また、認知症に詳しい機関と連携をしながら、適切なサービスまたは制度利用につながるように支援してくれます。地域包括支援センターはすべての市町村に設置されており、65歳以上の高齢者、またはその支援に関わっている方が利用可能です。


厚生労働省のホームページにある介護事業所・生活関連情報検索では、お住まいの地域にある「地域包括支援センター」を調べられます。

全国で豊富な介護サービスを提供している「SOMPOケア」でも認知症サポートダイヤルを設置していますので、ぜひ活用してみてください。


顔つき以外でわかりやすい認知症の前兆4選

認知症に気づくポイントは顔つきだけではありません。認知症の症状は多岐にわたるので、特徴的なポイントをおさえておくと、早期発見につながるでしょう。

認知症になると、顔つき以外でも次のような特徴がみられる場合があります。


● 同じことを何度もいう

● 金銭管理が難しくなる

● 会話が噛み合わない

● もの忘れが目立つ


それぞれについて、具体的な事例を交えながら解説します。ご家族の行動で当てはまるところがないか、確認しながらご覧ください。


同じことを何度もいう

認知症になると記憶力が低下するため、同じ話を何度もする場合があります。話を繰り返す頻度は、症状の進行具合によります。数分前に同じ話をしていたことを忘れてしまう場合も少なくありません。本人に同じ話を繰り返している自覚がない場合は、認知症の可能性があるかもしれません。


金銭管理が難しい

認知症になると理解能力が低下するため、お金の計算や金銭管理に支障がでます。「買い物の際にレジでうまく支払いができない」「町内会の集金の金額を間違う」なども、認知症の初期症状かもしれません。今までお金の使い方が荒いほうではなかった方が、支給された年金をすぐに使い込んでしまったり、高額商品を購入してしまったりする場合もあります。


会話が噛み合わない

認知症になると記憶力・理解能力が低下するため、会話が噛み合わない場合があります。簡単な日常会話レベルであれば問題なく会話ができていても、理解能力が低下していると、複雑な内容の会話(政治の話、時事問題など)になると話が噛み合わなくなる場合があります。理解できていなくても、その場をうまく誤魔化してなんとかしようとする場合は「取り繕い」という特徴的な症状かもしれません。うまく誤魔化されていることに気づけないと、認知症だと気づくのが遅れる場合があるので注意が必要です。


もの忘れが目立つ

認知症になると、もの忘れが異常に目立つようになります。ついさっき言ったのに「薬を飲み忘れる」「新しく生まれた孫の名前がなかなか覚えられない」など、通常であれば忘れることがないような場面でも、忘れてしまいます。


認知症の種類と特徴

一言に「認知症」といっても、ひとつの病気ではなく、次のようにさまざまな種類が存在します。


● アルツハイマー型認知症

● 血管性認知症

● レビー小体型認知症

● 前頭側頭型認知症


あらわれる症状は認知症の種類によって異なるため、それぞれの認知症における特徴的な症状を知っていれば、より適切な対応ができるでしょう。ここでは、それぞれの特徴について解説します。


アルツハイマー型認知症の特徴

アルツハイマー型認知症は、患者数がもっとも多い認知症です。アルツハイマー型の初期症状には、もの忘れや同じ話を何度もするなどの記憶障害、時間や場所などの認識ができなくなる見当識障害などの症状があります。症状は徐々に進行し、重度になってくると「肉親がわからなくなる」「外に出ていき、行方不明になる」などの症状がみられることも少なくありません。徐々に脳が萎縮し、身体機能も失われていくため、最終的には「寝たきり」になってしまう場合もあります。

アルツハイマー型認知症についてより詳しく知りたい方は、こちらの記事(代表的な認知症1:アルツハイマー型認知症)もご覧ください。


血管性認知症の特徴

血管性認知症は、アルツハイマー型認知症の次に多い認知症です。脳梗塞や脳出血などを発症した際に起こる、血管のつまりや出血が原因で生じます。脳の血管が障害されると脳細胞に酸素や栄養が送られずに細胞が死んでしまうため、本来の脳の機能が失われて認知症の症状があらわれるのです。


特徴的な症状には、認知症の症状に凹凸があり、ある行動に対してできる時とできないと時がある「まだら認知症」や、感情がうまくコントロールできなくなる「感情失禁」などが挙げられます。血管性認知症は、脳梗塞や脳出血などの脳血管障害を発症するたびに症状が悪化する可能性があるため、再発予防が大切です。

血管性認知症についてより詳しく知りたい方は、こちらの記事(代表的な認知症2:血管性認知症)をご覧ください。


レビー小体型認知症の特徴

レビー小体型認知症の割合は、全認知症患者の5%程度と言われています。症状としては「幻覚」や「レム睡眠行動障害」など、他の認知症にない特徴があります。レビー小体型認知症では、初期からかなりはっきりした幻覚があらわれることが特徴です。「知らない人が立っている」「ベッドに虫がいる」など、いるはずのない人や物が見えていると考えられます。


レム睡眠行動障害とは、夢の内容に反応して異常行動をとることをいいます。そのため、寝ているのにもかかわらず、「歩く」「暴れる」「大声を出す」などの症状がみられるのです。

レビー小体型認知症についてより詳しく知りたい方は、こちらの記事(代表的な認知症3:レビー小体型認知症)をご覧ください。


前頭側頭型認知症の特徴

前頭側頭型認知症は、前頭葉や側頭葉が萎縮して起こる認知症です。特徴的な症状は「人格の変化」や「行動の変化」などです。たとえば、社会性がなくなり「万引き」や「痴漢行為」などをしたり、自分の欲求がおさえられず、本能のまま行動したりするようになります。症状が進行すると、精神機能が荒廃し、寝たきりになる場合もあります。

前頭側頭型認知症についてより詳しく知りたい方は、こちらの記事(代表的な認知症4:前頭側頭型認知症)をご覧ください。


まとめ:認知症の顔つきの特徴を理解し、早期発見につなげましょう


認知症の顔つきの特徴は下記のとおりです。


●口角、眉が下がっている
●表情が変わらない
●目つきが変わる


認知症に特徴的な顔つきを理解していると、早期発見に役立つでしょう。また、認知症は顔つき以外でも早期発見できる場合が少なくありません。下記の症状も認知症に気づきやすいポイントです。


●同じことを何度もいう
●金銭管理が難しくなる
●会話が噛み合わない
●もの忘れは目立つ


認知症かもしれないと思ったら、すぐに受診しましょう。認知症は根本的な治療が難しいため、なるべく早く見つけて進行を遅らせることが大切です。「認知症かもしれないけど、どうしたらいいのだろう」と不安な場合は、地域包括支援センターに相談する方法もあります。

また、SOMPOケアでも介護のプロに相談できる「認知症サポートダイヤル」を設置していますので、ぜひ活用してみてください。


【認知症当事者の体験談まとめ】診断のきっかけや初期症状、ケア方法などを当事者の声で紹介

認知症は、「100人いれば100通りの症状がある」と言われています。一人ひとり、症状が異なるため、発症のきっかけや症状の変化、日々のケア方法なども異なります。本記事では、認知症当事者の方々のさまざまな体験談を紹介します。日々の予防やケア、認知症の当事者の介護の参考にしてみてください。

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