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今村雅弘さんのポートレート
2025.02.28

【認知症当事者 本人の声 vol.24】今できることを家族と楽しみたい。できることはたくさんある。

今回ご登場いただく今村雅弘さんは、60歳定年後、小物を忘れることがあり、61歳で再雇用先を退職されました。同じ用件で二度電話をかけたきたことを不審に思った姉と、精神科医の甥に受診を勧められ、その後大学病院で初期のアルツハイマー型認知症の診断を受けました。今は、「家族の会」の交流会や新しい趣味など多方面で活発に参加されています。


公益社団法人 認知症の人と家族の会が発行する会報誌『ぽ~れぽ~れ』より、奥様と共同で書かれたご本人の体験談記事をご紹介します。


目次
・診断結果より、車の運転ができないことがショック
・「家族の会」の交流会に参加して仲間もできた を始める
・新たな挑戦も
・できることはたくさんある

執筆者画像
今村雅弘さん
今村さんは、60歳定年後、61歳で再雇用先を退職しました。同じ用件で二度電話したことを不審に思った姉と、精神科医の甥に受診を勧められて病院を受診し、初期のアルツハイマー型認知症の診断を受けました。

診断結果より、車の運転ができないことがショック

62歳で診断されたとき、「何で俺が?」という思いはありましたが、認知症の母親が穏やかに過ごしている姿を見ていたので認知症に対するマイナスのイメージがあまりなく、それ程落ち込むことはありませんでした。

診断自体より、「車の運転ができない」と言われたことに非常に落胆しました。


「家族の会」の交流会に参加して仲間もできた

診断をうけた病院から若年性認知症支援コーディネーターを紹介してもらい、「認知症の人と家族の会」を知り、「みどりの小路」~本人・家族交流会に毎月参加するようになりました。


交流会では、歌ったり、スポーツをしたり、おしゃべりをしたりして楽しんでいます。そこに行ったら、同じ診断を受けた人と共に頑張ろうと思えるし、自分も勇気を与えることができるかもしれないと思っています。

「家族の会」で知り合ったご夫婦とは、講演会に行ったり、一緒に食事をしたりして交流を深めています。


新たな挑戦も

診断後、新たに始めたのは、仏像彫刻のレリーフ作り。妻と一緒に月2回カルチャーセンターに通っています。

新しいことを覚えにくいので、習得するのに時間がかかるのですが、工夫することで何とか仕上げています。2024年は、作品展に出展できました。


料理は昔から好きで、妻に段々お粗末になってきたと言われながら、今でも続けています。


自宅が江津湖のすぐ近くなので、天気の良い日は、自然の中、1,2時間ウォーキングを楽しみ、また、月1回、江津湖のごみ拾いボランティアに参加しています。

水曜日の午後は、デイサービスで筋トレに励んでいます。


仏像彫刻作品展での今村さんと奥様

できることはたくさんある

今でも落ち込む時と、負けてたまるかという気持ちで、揺れ動く時があります。でも、「人はいつ死ぬか分からないから、今できることを家族と楽しみたい。

診断を受けて制約があるのは、認知症だけではない。先日も運転できなくても公共の交通機関で遠出ができた。まだできることが沢山ある。」と感じています。


また、自分の体験談を話すことで、専門職の方々の役に立ったり、まだ診断されて間もない方々に仲間がいることを知ってもらう機会になればと思っています。


みなさんに伝えたいことは、素直に受け入れ、前向きに人々とお交わりして、励ましあえば、一日一日がとても楽しく今日も生かされてよかったと、感謝が湧いてきますよ。


※この記事は『ぽ~れぽ~れ』(発行元:公益社団法人 認知症の人と家族の会)2025年2月より抜粋・一部修正したものです。公益社団法人 認知症の人と家族の会ホームページはこちら

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