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介護施設で家に帰りたがる高齢女性
2024.05.17

【介護士の日常「のぶ日記」vol.4】“過去の生活は、今の暮らしと繋がっている”

みなさんは、“介護”と聞いてどんなイメージを思い浮かべますか?

「大変そう」や「辛そう」などのネガティブな印象を持つ人も少なくないでしょう。


介護の現場では、実際ツライことも多いですが、心がほっこりするような癒し、楽しさや発見、学びが溢れています。


介護福祉士「のぶさん」の日常で繰り広げられる介護の出来事と、そこに潜む知恵やヒントをご紹介する連載企画。

第4回目は、“安心できる環境づくり”をお届けします。


過去の記事はこちら
【介護士の日常「のぶ日記」vol.1】 “認知症=なにもわからなくなる”は、まちがい

【介護士の日常「のぶ日記」vol.2】人がキレイになれば、まわりも幸せになる

【介護士の日常「のぶ日記」vol.3】“ルールを押し付けるより、ココロに寄り添う”

執筆者画像
介護福祉士 のぶ さん
大学在学中、父の介護を経験したことをきっかけに介護の世界を志す。大学を卒業後、特別養護老人ホームに就職。現在は、介護福祉士として働きながら、X(Twitter)で[教科書には載っていない介護のコツ]を発信している。X(Twitter)のフォロワー3.4万人。

老人ホームで暮らすお婆さん(90代)は

「家に帰りたい。家に帰してくれ〜」が口癖。


気分転換でお散歩に出かけても、

時間を変えてたくさんのスタッフが関わっても、

言葉のかけ方を工夫しても、

まったく落ち着かなかった。


スタッフの顔を見るたびに

「なんでこんなところに居ないとなんだ」と、

イライラしながら訴える。

介護施設で家に帰りたがる高齢女性

"もう施設での生活は限界かな……"と思ったけど、簡単にはあきらめない。


ご家族に協力を依頼。

過去の生活や、好きだったことの聞き取りを行った。

若い頃から使っていたタンス、座り慣れた座椅子、思い出の化粧台等を持ってきてもらい自宅を完全再現。


「なんでこの椅子がここにあるのよ?」

と混乱されることもあったけど、少しずつ慣れていった。


ある日、お部屋に行ったら、今まで見たこともない穏やかな表情で、

「いらっしゃい」と、自宅のように招き入れてくれた。

介護施設で部屋で楽しく過ごす高齢女性

たった一言だけど、うれしくて、うれしくて。

"本当の家"にちょっとだけ近づいた気がして小さくガッツポーズしちゃった。


認知症の方に安心して生活していただく上で、ご本人が安心できる環境づくりが大切。


長年愛用していた椅子があるだけで、そこでほっと一息。

その瞬間をなにより大切にしたい。



のぶさんのワンポイントアドバイス「どこで暮らしたい?」
・本人が安心できる環境は、”本人と一緒に”考える。
・生活環境を考えるときはご家族も巻き込む(ご本人が答えられないケースが多い)。
・本当の家にはなれないけれど、ほっとできるセカンドハウスを目指す。


文/のぶ、イラスト/©︎うのき



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