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介護施設でコーヒーを飲む高齢男性
2024.05.03

【介護士の日常「のぶ日記」vol.3】“ルールを押し付けるより、ココロに寄り添う”

みなさんは、“介護”と聞いてどんなイメージを思い浮かべますか?

「大変そう」や「辛そう」などのネガティブな印象を持つ人も少なくないでしょう。


介護の現場では、実際ツライことも多いですが、心がほっこりするような癒し、楽しさや発見、学びが溢れています。


介護福祉士「のぶさん」の日常で繰り広げられる介護の出来事と、そこに潜む知恵やヒントをご紹介する連載企画。

第3回目は、“心へ寄り添う大切さ”をお届けします。


過去の記事はこちら
【介護士の日常「のぶ日記」vol.1】 “認知症=なにもわからなくなる”は、まちがい

【介護士の日常「のぶ日記」vol.2】人がキレイになれば、まわりも幸せになる

執筆者画像
介護福祉士 のぶ さん
大学在学中、父の介護を経験したことをきっかけに介護の世界を志す。大学を卒業後、特別養護老人ホームに就職。現在は、介護福祉士として働きながら、X(Twitter)で[教科書には載っていない介護のコツ]を発信している。X(Twitter)のフォロワー3.4万人。

僕が新人介護職だった頃。


糖尿病のお爺さんにコーヒーを作っていたら、

「砂糖をたくさん入れて甘くしてくれ。甘いコーヒーが大好きなんだ」と言われて

「すみません。ダメです。砂糖は入れてはいけない決まりです」と伝えた。


「でも……たまには甘いのが飲みたいよ〜」と少し困った表情で言われたけど、

「決まりなのですみません」と断った。

介護施設でコーヒーを飲む高齢男性のイラスト

ションボリして自分の席に戻っていくお爺さん。


他の利用者さんにも関わらなくてはいけない。

目の前のお爺さんに対処するので精一杯。

申し訳ない…と思いながらも何もできなかった。


糖尿病のお爺さん=砂糖禁止。

思考停止で“ダメです”発言。

低カロリーの砂糖があることすら思いつかない。

本当に未熟だった。


あるとき先輩職員が例のお爺さんを対応したときに、

「たまには甘いのが飲みたいよ〜」


あ、また前と同じ状況じゃん……

甘いコーヒーを飲みたがる高齢男性を説得する介護士

『甘いコーヒーが飲みたいときってありますよね。わたしもストレスがたまると甘いモノが飲みたくなりますwでも太るから、我慢我慢』


「まぁ、そうだなぁ」


って雑談しながらお爺さんが納得する言葉を

ナチュラルに引き出していて目からウロコだった。


最初から否定するよりも、相手の気持ちを受け止めることが最優先。

ルールを押し付けるよりも本人の心に寄り添う姿勢が大切。



のぶさんのワンポイントアドバイス「介護は結局のところ、人対人。」
・ルールは大切だけど、一番大切なのはご本人の”気持ち“。
・正論をぶつけるよりも共感が大切。
・説得よりもご本人の納得。


文/のぶ、イラスト/©︎うのき



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