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2024.04.19

【介護士の日常「のぶ日記」vol.2】人がキレイになれば、まわりも幸せになる

みなさんは、“介護”と聞いてどんなイメージを思い浮かべますか?

「大変そう」や「辛そう」などのネガティブな印象を持つ人も少なくないでしょう。

介護の現場では、実際ツライことも多いですが、心がほっこりするような癒し、楽しさや発見、学びが溢れています。


この度、介護の魅力をお届する新たな連載企画がスタート。介護福祉士として働く「のぶさん」の日常で繰り広げられる介護の出来事と、そこに潜む知恵やヒントをイラストとともにご紹介します。


第2回目は、“入浴介助で感じる幸せの話”をお届けします。


過去の記事はこちら(【介護士の日常「のぶ日記」vol.1】 “認知症=なにもわからなくなる”は、まちがい

執筆者画像
介護福祉士 のぶ さん
大学在学中、父の介護を経験したことをきっかけに介護の世界を志す。大学を卒業後、特別養護老人ホームに就職。現在は、介護福祉士として働きながら、X(Twitter)で[教科書には載っていない介護のコツ]を発信している。X(Twitter)のフォロワー3.4万人。

緊急ショートステイ。


「緊急受入」

「半年くらいお風呂に入ってない」


スタッフ間で申し送り。

あるお爺さんを緊急的にショートステイで受け入れることになりました。

お風呂に入らない高齢者の対応に困っている介護士

想像できないかもですが、表皮は真っ黒。

ゾウの皮膚みたいにゴワゴワ固まってカピカピしている状態。

汚れなのか皮膚なのかわからないほど。

お爺さんが施設に到着してからも『風呂なんか死んでも入らん!汚れてなんかない!訴えてやる!』と顔を真っ赤にして怒りがおさまりません。


"誰が介助に入るかな…"なんて考えていたら

我先に

「あたし行くわ〜」

超ベテランスタッフの一声。


「よしっ!お風呂いきましょ!いいから、いいからっ」

難なくスムーズに浴室へご案内。プロの技です。


「寒かったでしょ〜?」なんて雑談しつつ、

ゆっくりゆっくりお湯をかけてから、皮膚をふやけさせて、やさしく擦りながら少しづつ垢を落としていく。

真っ黒な爪の中も専用のブラシを使い、あっという間に綺麗サッパリ。


「湯加減どうですか?」

お風呂に入ってリラックスする高齢者と安心する介護士

『ふぅ〜っ、極楽極楽〜』

さっきまで、全力拒否だった鬼の顔が仏の顔に。


フロアに戻ってきたベテランスタッフは「めっちゃ大変だったわ〜w」と言いながらニヤニヤして報告してくれた。

理解できない人もいると思いますが、大変な方の入浴介助が大好きな介護スタッフは意外と多いです。


目の前の人がキレイになって、うっとりした表情をしてくださるとこっちまで幸せな気分になります。


介護の仕事はツライことも多いけど、楽しい瞬間も多いとたくさんの人に伝えたいです。



のぶさんのワンポイントアドバイス「入浴介助の心得」
・お風呂に“入れる”と考えるより“入る”を支援する心構えが大切。
・清潔保持も大切ですが、お風呂は気持ちいい、楽しい時間。
・いい匂いがする入浴剤を使ったり、ご本人が好きな音楽をかけるのもオススメ。


文/のぶ、イラスト/©︎うのき



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