「認知症があっても安心して暮らせる社会」を目指して、1980年に発足した「認知症の人と家族の会」。認知症になった当事者や家族が、社会の中で孤立することなく、お互いに支え合うための組織として、さまざまなサポート体制をはじめ、情報発信や啓発活動にも力を入れています。現在、47都道府県すべてに支部があり、会員数は9700人を超えます。2023年6月に新代表に就任した鎌田松代さんに、ご自身のこれまでの歩みや、家族の会との出合い、今後の展望などについてお話ししていただきました。
認知症の人と家族の会
代表 鎌田松代さん
佐賀市生まれ。看護師として滋賀医科大医学部付属病院や特別養護老人ホームなどで勤務。1990年代に「認知症の人と家族の会」に出会い、2019年に事務局長就任し、2023年6月からは代表理事を務めている。
目次
・「人の役に立つ仕事がしたい」介護の経験を活かして在宅分野へ
・在宅分野の看護は社会を下支えするインフラ
・父と母が認知症に 遠距離で介護を続ける
・本当の意味で「認知症の人と家族の会」の一員になれた