認知機能が低下して日常生活にも支障が出る状態を認知症といいます。脳の一部が委縮していくアルツハイマー型のほか、血管性、レビー小体型、前頭側頭型などがあります。認知症は早期発見・早期治療が重要なので、自分や家族に認知症が疑われるときはできるだけ早く検査する必要があります。
根本的な治療が難しい認知症もありますが早期の対応で進行を遅らせることができます。実際にどのような検査が行われるのか、事前に詳しく知りたい方もいるのではないでしょうか。認知症の診断に用いられる検査はさまざまありますが、日本では改訂長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)やMMSE(ミニメンタルステート検査)などの認知機能テストが主に使われています。
今回は、長谷川式認知症スケールについて、設問内容や採点方法、評価ポイントなどを解説していきます。
※本記事では、改訂長谷川式簡易知能評価スケールを長谷川式認知症スケールと表記します。
目次
・長谷川式認知症スケールとは?
・長谷川式認知症スケールの評価項目
・長谷川式認知症スケールのやり方と算定・評価方法
・何点から認知症?点数の基準について
・長谷川式認知症スケールを使用する際の注意点は?
・まとめ