歳をとると誰にでも起こる「物忘れ」
高齢になると脳の機能が衰え、誰にでも物忘れが見られるようになります。「財布をどこにしまったっけ?」「明日だと思っていた約束が今日だった」といった経験が、皆さんにもあるのではないでしょうか。
人の脳は加齢とともにその機能が老化し、記憶力のほか、判断力や適応力などが衰えてきます。物忘れも次第に増えていきますが、これは自然な老化現象で認知症ではありません。
歳をとると、蓄えた記憶を再生する機能の衰えにより、覚えていたことを思い出すまでに時間がかかってしまいます。でも、「財布をしまったこと」や「約束をしたこと」は覚えていますし、物忘れに対する自覚もあるはずです。ヒントがあれば思い出すことができ、日常生活に支障をきたしたり他の症状が出ていない限り、誰にでも起きる老化による物忘れなのです。