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認知症の医療・介護

認知症で行われる治療とは?

認知症になってしまったら、どんな治療をするのでしょうか?薬物療法のほか、重要な役割を担うのが、非薬物療法と家族のケアです。具体的にどのような治療が行われているのか、その内容を紹介しましょう。

進行抑制と日常生活改善のために


治療して治る認知症*もありますが、アルツハイマー型認知症やレビー小体型認知症などに代表される多くの認知症には、完治させる治療法はまだありません。しかし、進行を抑制することはできるのです。従って治療は、「進行を遅らせる」ことと「日常生活の支障となっていることを改善する」ことを目的に、薬物療法とリハビリテーションなどの非薬物療法を中心に行われます。そしてもう1つ、身近にいる家族や介護者の接し方も、治療に大きな影響を与えます。

残された機能を維持し、日常生活の支障となる症状を軽減・改善することで、たとえ認知症でも穏やかに普通の暮らしができることを目指します。また、治療の効果が上がれば介護者の負担軽減にも繋がります。

*脳腫瘍・慢性硬膜下血腫・正常圧水頭症・脳血管障害等の外科的治療の対象となる疾患。

薬物療法




認知症の治療において、中心的な役割を果たすのが薬物療法です。認知機能の低下を抑えて進行を遅らせたり、残っている機能を維持するための薬が処方されます。薬物療法は、中核症状に対する治療と、行動・心理症状(BPSD)に対する治療の2つに分けられます。

いずれも副作用の症状がでていないか観察しながら、医師・薬剤師のアドバイスに従って正しく服用することが大切です。

中核症状に対する薬物療法


現在日本では4種類の抗認知症薬が使用されていますが、作用によって大きく2つに分類されます。 4種のうち3種は、神経伝達物質であるアセチルコリンが減少するのを抑える「コリンエステラーゼ阻害薬」です。アセチルコリンの量を増やし、神経細胞間のスムーズな情報伝達を助けます。
残りの1種「NMDA受容体拮抗薬」は、記憶・学習に関する神経伝達物質に作用します。カルシウムイオンの過剰流入による神経細胞のダメージを防ぎ、情報伝達を整える薬です。

この4種は主にアルツハイマー型認知症に処方されますが、レビー小体型認知症の治療にも処方されており、効果が認められています。コリンエステラーゼ阻害薬とNMDA受容体拮抗薬は作用が違うため、併用されることもあります。

認知症の治療薬は、現在も積極的な研究が進められています。新しいアプローチによる薬の開発も進んでおり、将来的には違った作用の認知症治療薬が登場するかもしれません。

行動・心理症状(BPSD)に対する薬物療法


行動・心理症状を改善するため、向精神薬や作用が穏やかな漢方製剤が活用されています。

不安や幻覚、妄想、せん妄、徘徊などには、抗精神病薬や抗不安薬、双極性障害治療薬などが処方されます。興奮や怒りには抗精神病薬のほか、漢方の抑肝散という薬が使われることがあります。その他SSRI、SNRIなどの抗うつ薬、睡眠薬などが使用される場合もあります。

非薬物療法




薬ではなくリハビリテーションなどで、症状を緩和させるアプローチです。脳を活性化し、残存機能を維持したり、生活能力を高める目的で行います。大切なことは、本人の状態に合わせて、無理なく行えることです。本人が楽しみながら取り組めば、感情の安定にも効果が期待できるでしょう。非薬物療法には色々なものがありますが、代表的なものを見てみましょう。

理学療法・作業療法


無理のない程度の軽い運動や、作業を行います。身体を動かすことで寝たきりを予防するほか、睡眠障害や興奮などの症状を抑えるなど、行動に関する症状の軽減が期待できます。

認知リハビリテーション


認知機能障害に対するリハビリテーションです。簡単な計算や音読、字を書き写すなどのほか、ゲームなどで楽しみながら認知機能の低下を防ぎます。

リアリティオリエンテーション


見当識への刺激を与えて認知機能の低下を防ぎます。自分や家族の名前、現在の日時や季節、日々行なっていることなどについて改めて繰り返すことで、現実をしっかりと認識し、症状の改善を目指します。

回想法


思い出を語ることで脳を活性化する心理療法的なアプローチです。過去の思い出を誰かと共有することは、集中力や自発性の発揮にも繋がり、気持ちが安定する効果が認められています。

その他セラピー


脳に刺激を与え、リラックスできる音楽療法や芸術療法、園芸療法、動物と触れ合い感情の安定を目指すアニマルセラピーなど、様々なアプローチがあります。本人が楽しんでできることを見つけましょう。

不安を和らげる対応


認知症の治療には、日々の生活環境や、周囲の接し方が大変重要なポイントになります。 適切な環境やケアで、行動・心理症状が軽減されることもあるのです。
行動・心理症状は本人の不安や焦りの表れ。例えば徘徊や暴力が見られた時にも本人なりの理由があります。その理由を探り、本人を安心させることができれば、症状の軽減に繋がるでしょう。
介護者の負担は大きなものですが、まず認知症という病気をしっかりと理解し、本人の状態にあわせて信頼関係を築くことを第一に考えましょう。

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