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認知症の医療・介護

認知症のケアで心がけることとは

ご家族が認知症になると、大きな負担を抱えるのは介護者です。負担感から、介護が大きなストレスになることも想定されます。しかし大きな負担がある一方で、適切なケアを行えば、症状の改善にもつながります。お互いがストレスとなる生活を避けるためにも、本人に対してどのように接したらいいかを考えてみましょう。

最初の一歩は「認知症」について詳しく知ること


ご家族が認知症になったとき、たとえば尊敬していた父親や母親が、簡単なこともできなくなっていく姿に最初は戸惑うことでしょう。現実がなかなか受け入れられず、絶望感につながることもあるかもしれません。また、何度言っても話が通じなかったり、言うことを聞いてくれないと感じ、怒りを感じることもあるはずです。ケアする側の苦労は大きく、その負担は計り知れません。

しかし、こうした絶望や否定、戸惑い、あるいは怒りなどの根幹にあるのは、認知症である家族の行動を理解できないからではないでしょうか。ですから、介護の負担を軽減し、ケアされる側もストレスなく過ごすために、最初にするべきことは「認知症に対する勉強」です。症状を理解して対応方法を学べば、少しずつ理解が深まり、お互いにストレスの少ない関係が築きやすくなります。

ご家族が認知症になったら、まずはぜひ「認知症はどのような病気なのか」を勉強しましょう。自分自身が楽になるヒントもたくさんあるはずです。そして、本人の行動について「この行動の裏にある理由はなんだろう」と考えながら対応できるケアを目指しましょう。

ケアの現場で心がけるべきこと



適切な対応で本人の気持ちが安定すれば、BPSD(認知症の行動・心理症状)も起こしにくくなり、介護の負担やストレスの軽減にも繋がります。ケアの際にどんなことに気をつければよいのかを見てみましょう。

尊厳を守る


本人も以前は会社員、家庭の主婦など社会の一員として活躍されてきた方々です。認知症になって様々なことができなくなったことで本人こそが辛い思いをしています。認知症になったからといって子供扱いはせず、尊厳を持った態度で接することを心がけましょう。

かつては日本も認知症に対する理解が乏しく、「痴呆症」と呼ばれて「ボケて何もわからなくなるもの」という認識だった時代がありました。しかし現在は、認知症になっても地域社会で尊厳のある社会生活を送れるよう、国全体で支える施策が進められています。

もしも自分が認知症になったら、どんな接し方をして欲しいかを考えて実践してみましょう。

できることを奪わない


ケアする側は良かれと思い、つい何でも代わりにやってしまいがちです。しかし、認知症になったからといって、何もかもができなくなったわけではありません。本人にできることは、どんな小さなことでもどんどん自分でやってもらいましょう。
例えば、洗濯物をたたんでもらう、料理の際に味見をしてもらう、テーブルを拭いてもらう、玄関などの掃き掃除をしてもらうなど、今までの生活の中で行っていたことを継続してもらいましょう。
何もかもをやってもらう生活では、生きがいを感じることも難しくなります。人は、役割を持つことや人の役に立つことによって自尊心が保たれ、生き生きとした生活や心の安定につながるのです。

行動の背景にある理由を探る


どんなに理不尽な行動に見えても、本人にとっては必ず理由があります。常識はずれの言動であっても、本人にとっては事実なのです。そのため、必要なのは言動を否定せず、そこに至った原因を知ることです。否定されてしまうと、本人は「受け入れられない」と感じてより強く自分の主張をしたり、同じ言動を繰り返して逆効果になることもあります。

たとえば頻繁な徘徊で困っていても、鍵をかけて家から出られないようにしたのでは、根本的な原因は未解決のため、また繰り返します。本人には明確な目的があって出かけたものの、途中でわからなくなって徘徊に繋がっているかもしれません。そんな時は、何がしたいのか、どこに行きたいのかをきちんと聞いて、落ち着くまで一緒に散歩をしてみる、といったこともひとつの対応方法です。

認知症の効果的なケア技法「ユマニチュード®」1)


40年近い歴史を持つケア技法「ユマニチュード®」を紹介します。本人の「人間らしさ」を尊重し、常に「あなたを大切に思っている」というメッセージを発信するこの技法は、認知症の方とのコミュニケーションを劇的に改善し、ケアの負担を軽減すると言われています。今回は基本となる4つの柱を紹介します。その他150の技法を研修会や本などで紹介されていますので、是非参考にしてみてください。
ユマニチュード®一覧

ケアする側にもサポートが必要です


適切な対応によって本人だけでなく、ケアする側も穏やかに過ごせるようになります。とはいえ、介護を家族で担うのはとても大変なことです。時には外部サービスを利用して自分の時間を作ったり、介護者同士で話ができるサポート団体に参加して、介護の負担を背負いすぎないように気をつけることも大切です。

出典
1)本田美和子,イヴ・ジネスト,ロゼット・マレスコッティ:ユマニチュード入門.医学書院,p42~83,2014.


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