日々介護をするなかでは、「このやり方で正しいのかな」と疑問や不安を感じたり、「こんなふうにしてあげたいのに、うまくできない」と悩まれたり、葛藤したりされたりする瞬間があるのではないでしょうか。
お一人おひとりに応じておこなう介護の正解は、ひとつではありません。しかし他の方のケア事例から感じ取れるヒントやメッセージもあるかと思い、本コラムでは経験豊富なSOMPOケアスタッフが経験してきた介護エピソードをご紹介します。
今回のテーマ「老老介護〜ご主人が奥さまのケアをされるとき〜」
今回ご紹介するのは、ご夫婦で暮らしていた80歳のご夫婦。奥さま(Aさん)は、身体はお元気でしたが、認知症がかなり進行していたため、ご主人(Bさん)がひどく過敏かつ不安になっておられました。そのため生活のサポート以外にも、家のなかの雰囲気を明るくできるようなケアに努めました。