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茨城県支部開催の本人交流会「イチゴ狩りとランチ会」での平田裕介さん山中しのぶさん
2024.09.26

【認知症当事者 本人の声 vol.19】みんなに伝える 使命感をもって発言していきたい

今回ご登場いただく平田裕介さんは、2023年9月に若年性認知症と診断されました。平田さんは、まだ認知症のことを知らない人たちに伝えて、国や市を動かして住みやすい国にしたい、という強い気持ちと使命感を持ってご自身の思いを発信しています。


公益社団法人 認知症の人と家族の会が発行する会報誌『ぽ~れぽ~れ』より、本人の体験談記事「私らしく仲間とともに」をご紹介します。


目次
・ふざけんな!もう楽にさせてくれよ
・ゆっくり忘れるんだ・・・・・・
・山中しのぶさんと会ったのが、きっかけかなぁ
・調べる勇気、知る勇気、諦めない勇気を

執筆者画像
平田裕介さん
2023年の夏、診断をまだ受ける前に、両親と一緒に「家族の会」事務所に訪問しました。その後、「認知症フォーラムIn いばらき」に参加し、今年2024年の2月に入会、支部 総会でもお話ししました。

ふざけんな! もう楽にさせてくれよ

若年性認知症と診断されたのは2023 年9 月でした。「俺はいつまでも病気で悩まされなくちゃいけないんだ!」 と、怒りの気持ちでいっぱいでした。


毎日起きるのも辛いし、病気の数値変動はなくても、悪化していると思います。左半身の動きとふらつきが増え、重いもの(水の入ったペットボトルなど)を持ち上げるのが困難になっています。自分の身体のことは自分にしか分からないと言われているのは、本当にそうだと思います。


ゆっくり忘れるんだ……

認知症も少なからず進んでいると感じています。いつの日か、人の顔も忘れてしまう、昨日の記憶も、新しい記憶もすぐに忘れてしまうという症状も出てくるのでしょう。ただ、若年性なので、プツンと忘れてしまうわけではなく、ゆっくり忘れるんだ……と、私の体験から感じています。


現在の身体の状態は悪いです。楽しくないし辛くて希望を感じられない……「夢や希望をもって……」なんて言ったことを悔やむときもあります。


山中しのぶさんと会ったのが、きっかけかなぁ

2023年12月に「認知症フォーラムIn いばらき」のイベント「しのぶさんとのしゃべり場」で、山中しのぶさんと会い、その後、交流もしています。


それから、今年2月の茨城県支部開催の本人交流会「イチゴ狩りとランチ会」(上記写真はその時)に参加し、「家族の会」に入会しました。5月には、支部総会でお話しもさせてもらいました。

茨城県支部総会でお話しする平田裕介さん


調べる勇気、知る勇気、諦めない勇気を

迷いながらですが、困難や諦めなくちゃいけなくとも、私はまだ生きている! 生きると決めたなら、進める勇気を大切にして生きてやる! と、みんなに伝える使命感をもって発言していきたいと思います。


他人から「認知症なんでしょ?」と言われても、思われていても、私は私の道を生きている、問題ない、大したことないさ、と勇気を持ってください。


まだ認知症のことを知らない人たちに伝えて、広く国や市を動かして住みやすい国にしたいと思います。



※この記事は『ぽ~れぽ~れ』(発行元:公益社団法人 認知症の人と家族の会)2024年7月より抜粋・一部修正したものです。公益社団法人 認知症の人と家族の会ホームページはこちら


【認知症当事者の体験談 まとめ記事】~当事者が語る、認知症との歩み~

認知症は、「100人いれば100通りの症状がある」と言われています。一人ひとり、症状が異なるため、発症のきっかけや症状の変化、日々のケア方法なども異なります。本記事では、認知症当事者の方々のさまざまな体験談を紹介します。日々の予防やケア、認知症の当事者の介護の参考にしてみてください。

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