公益社団法人 認知症の人と家族の会が発行する会報誌『ぽ~れぽ~れ』より、介護初心者の悩みに応える記事「”つどい“は知恵の宝庫」をご紹介します。
今回は、がん終末期の義母を在宅介護する方から寄せられた悩みについて、介護職員など4名がアドバイスをします。
公益社団法人 認知症の人と家族の会が発行する会報誌『ぽ~れぽ~れ』より、介護初心者の悩みに応える記事「”つどい“は知恵の宝庫」をご紹介します。
今回は、がん終末期の義母を在宅介護する方から寄せられた悩みについて、介護職員など4名がアドバイスをします。
血液のがん終末期で70歳代の義母(要介護3)を、デイサービス、訪問診療、訪問看護を利用しながら在宅介護中です。
認知症で夜間せん妄、昼夜逆転などがあります。最近はしんどいのか、トイレや食事でも動きたがらないため介護負担が大きくなっています。
ショートステイの利用をケアマネジャーに相談しましたが、がん終末期で認知症の人を受け入れる施設はない、デイサービスも他の利用者と交流したがらないので利用を止めて欲しいと言われました。
自宅で看取りたいと家族で決め、夫や義姉も協力的ですが、家族だけでの介護では気が休まる時間もなく限界です。
(相談者:40代 息子の妻)
看多機は「通所」「宿泊」「訪問介護」「訪問看護」の4つのサービスを一体 的に提供し、医療ニーズの高い人が在宅で暮らし続けることをサポートする介護サービスで、医師の指示書をもとに看護師が医療処置を行うことが出来ます。
がんの終末期であっても利用でき、心身の状態に応じてこまめにプランの見直しもできます。今後を考え、事業所の変更をお勧めします。
私の事業所ではがんの終末期であっても、利用者や家族の希望に添えるようにしています。
職員が対応に不安を感じる時などは、かかりつけ医と連携をとっています。食事量が減り、体力も低下され、しんどそうで自宅では入浴できなかった方も、最後の入院の数日前まで利用されました。
レクリエーションに参加したりはできませんでしたが、家で寝ているより馴染みの人に出会え、声をきいていると気晴らしになるとご本人が言われていました。デイサービスの必要性を事業所にわかってもらいましょう。
お義母様はがんの進行による体調の変化に加え認知症の症状もあり不安ですね。
私の母の担当のケアマネジャーは経験が浅く、医療職との連携が苦手だったようで、医療情報を的確に施設に伝えることができず、病状の安定しない母のサービス調整がなかなか進みませんでした。
事業所管理者に相談したところ、医療知識に詳しいケアマネジャーに担当が変更となり、状況に応じた介護サービスが利用できるようになりました。ケアマネジャーにも得手不得手があります。医療知識に詳しい方に担当してもらうようにしましょう。
私の母が終末期には、デイサービスに行っても微熱があったり、血圧が安定しない時などは「迎えに来てください」と受診を勧められることが多くなり、徐々に利用回数を減らさざるを得ない状況になっていました。
私の負担が大きくなり、疲れている様子をみて心配した母のかかりつけ医が、レスパイト入院を勧めてくれました。ショートステイの利用は不安でしたが、入院なので安心してお願いすることができました。かかりつけ医に相談してみましょう。
(*在宅で介護されている方の休息を主な目的とした一時入院のこと)
介護をしていると、日々、さまざまな悩みが出てきます。家族に対する対応、症状の変化、お金のことなど、介護をしているなかで発生する悩みに対して、それぞれの分野の専門家からアドバイスを伺いました。
楽しく、あたまの元気度チェック(認知機能チェック)をしましょう
あたまの元気度チェックへ身長や体重・運動習慣等を入力するだけで、将来の認知機能低下リスクをスコア化できます。
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