{{ header }}
{{ body }}
スキップ
「仕事と介護の両立」の手引きvol.2 タイトル画像
2025.02.14

「仕事と介護の両立」の手引きvol.2 ~職場でのコミュニケーション、公的制度の利用ついて~

高齢化社会の進行に伴い、介護に関するニュースや話題を耳にする機会が増えました。近年は、「仕事と介護の両立」をしながら働くビジネスケアラーの方が増え、両立に向けた取り組みが進められつつあります。


本記事では、「仕事と介護の両立」のために、意識すべきことや対応ポイントを紹介します。


Vol.2 では、職場におけるコミュニケーションや公的制度の利用について解説します。現在、介護をしている人はもちろん、介護に関わっていない人にとっても、事前に情報を知っておくことで、将来の備えや行動のヒントにつながるでしょう。


目次
・介護のはじまりは突然? すでにはじまっていることも……
・仕事と介護の両立のポイント①_上司や同僚に介護状況をオープンにする
・仕事と介護の両立のポイント②_介護保険サービスを利用する

執筆者画像
SOMPOケア株式会社 中原 優子
介護施設、在宅介護事業所などで、ケアマネジャーや管理者として従事、現在は本社研修部門にて、業務支援、職員教育、人材育成に携わる。2021年より、地域のケアラー支援、企業の仕事と介護の両立支援サービス「ケアラーズスクール」の企画、運営、講師として参画。 【所有資格】●介護福祉士 ●介護支援専門員 ●保育士●ユマニチュード🄬認定SOMPO施設内インストラクター

介護のはじまりは突然? すでにはじまっていることも……

介護のはじまりはさまざまなケースがあります。今まで元気だった家族が急にケガや病気になることで、介護が必要になる。家族の身体の衰えが徐々に起こり、気付いたときには介護が必要になっていることも……。

要支援者・要介護者の介護原因を表したスライド

厚生労働省「国民生活基礎調査」(令和4年)「現在の要介護度」とは、2019(令和元)年6月の要介護度をいう。


要介護者の介護原因を調査したデータによると、認知症・脳血管疾患(脳卒中)・骨折転倒といった原因が上位を占めています。これらの原因は、身体への影響や症状の進行度合いが異なるため、突然介護状態になるケースがあれば、徐々に介護が必要になっていくケースもあるのです。


介護情報を知っておくことで、将来の備えや行動のヒントへ

このような状態に直面したとき、家族は誰に頼ればいいのか・どこに相談すればいいのかがわからない。さらに自身が今直面している状況がどんなわからない。まさに、“何がわからないか、わからない状態”になってしまいます。


介護の情報を知っておくことは、このような状態を回避することにつながるのです。


仕事と介護の両立のポイント①_上司や同僚に介護状況をオープンにする

仕事と介護の両立のポイントを表したスライド

ここからは、「仕事と介護の両立」を実現するためのポイントを紹介します。まずは、介護状況をオープンにすることの大切さを解説します。


介護状況の共有により周囲の理解が得られる

介護をしていると、休日だけでなく平日に対応する場面が出てくるため、仕事への影響が避けられません。「病院への付き添い」といった定期的な対応から、「家族の具合が急に悪くなり看病しなければならない」といった突発的な対応もあります。


このようなとき、一緒に働く同僚や上司が介護をしていることを事前に知っていれば、状況に応じて、協力を得られやすくなります。しかし、同僚や上司が介護をしていることを知らない場合、「勤務態度が良くない」とみなされてしまう場合があるのです。


伝えることはデメリットではなくメリットに

介護の話は、育児などと比較するとセンシティブな内容のため、職場で相談しにくいもの。介護をしている人と上司・同僚は、それぞれ以下のような思考を抱くことがあります。

介護をしている人と上司・同僚の思考の違いを表したイラスト

このように、お互いの考えや思いにすれ違いが起こりやすくなり、コミュニケーション不足による誤った気遣いが起こってしまうのです。


そこで、日常的に介護に関する情報を共有したり、介護セミナーを実施したりすることで、介護の話題を話すきっかけが生まれます。そうすることで、“職場で介護の話をしても良い”という土壌が出来上がっていくのです。


介護をしている人は、1人で抱え込まずに、「相談する・頼る」ことが大切です。同時に、職場の同僚や上司、職場環境を整備する方々は、介護をしている人が仕事場にいることを想定しつつ、共有しやすい雰囲気・環境づくりをすることが重要です。


仕事と介護の両立のポイント②_介護保険サービスを利用する

仕事と介護の両立のポイントを表したスライド

仕事と介護の両立において、介護を一人でしすぎない状況をつくることが大切です。そこで利用したいのが、介護保険サービスです。


まずは地域包括支援センターや市区町村の窓口に相談する

介護保険サービスを利用する際には、地域包括支援センターや市区町村の窓口への相談・手続きが必要になります。

介護保険サービスの申請は、介護を必要としている人が住んでいる居住地にある、地域包括支援センターで行います。事前にセンターの所在地や連絡先を調べておくことで、スムーズに相談や申請ができます。


介護保険の手続きをする

介護保険サービスを利用する際は、以下のような手続きで行います。

介護保険サービスの利用の流れを表した図

なお事業者との契約前に施設へ足を運び、見学をすることで、利用イメージをつかみやすくなり、不明点や不安点を解消することもできます。また、サービス契約の際は、必ず家族が立ち会うようにしましょう。


介護保険サービスについて

介護保険サービスには、さまざまな種類があります。その一部を紹介します。


・介護職員が家に訪問をして支援をしてくれる「訪問系」サービス
・施設に通って支援を受ける「通所系」サービス
・訪問と通所の複合型
・介護が必要な方が自宅で生活をしやすいように住環境を整えるサービス


なお、介護認定の有無に関わらず利用できる「介護保険外サービス」もありますので、認定前に利用する・認定後に介護保険サービスと組み合わせることで、効果的な支援を受けることができます。


ケアマネジャーに伝えたいこと

ケアマネジャーに伝えたいことを表したイラスト

ケアプランを作成する際は、図のような内容を事前にまとめておき、ケアマネジャーに伝えることで、仕事と介護の両立をしやすくなります。介護を受ける本人ではなく、介護に関わる家族の視点で情報をまとめておくようにしましょう。


ケアマネジャーとの会話では、サービス名や内容を詳しく覚えておく必要はありません。介護を受ける本人と家族が実現したい生活像をまとめておき、ケアマネジャーに伝えることをおすすめします。ケアマネジャーが専門家の視点で具体的なサービスを提案してくれるのです。


本記事の続きは、以下のリンクよりご確認ください。

「仕事と介護の両立」の手引きvol.3 ~両立支援制度、家族とのコミュニケーションについて~


SOMPOグループが運営する介護の相談窓口「ウェルビオ」では、介護のお悩みやお困りごとについて、専門スタッフがアドバイスをさせていただきます。無料の相談窓口ですので、お気軽にご相談ください。

介護の無料相談はこちら

楽しく、あたまの元気度チェック(認知機能チェック)をしましょう

あたまの元気度チェックへ

メール会員のおもな特典

メール会員には、「あたまの元気度チェックの結果記録」に加え、以下のような特典があります。

身長や体重・運動習慣等を入力するだけで、将来の認知機能低下リスクをスコア化できます。

認知症や介護に関する最新のニュースやお役立ち情報を月2回程度お知らせします。

関連記事

  • 認知症知識・最新情報
  • 「仕事と介護の両立」の手引きvol.2 ~職場でのコミュニケーション、公的制度の利用ついて~