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岡田潔さんのポートレート
2025.01.31

【認知症当事者 本人の声 vol.23】あきらめるよりは納得して

今回ご登場いただく岡田潔さんは、40年間電機メーカーで働きながら兼業農家を営んでいましたが、57歳の時に若年性アルツハイマー型認知症と診断されました。現在は、就労継続支援B型作業所に通う傍ら、「家族の会」の交流会などにも積極的に参加されています。


公益社団法人 認知症の人と家族の会が発行する会報誌『ぽ~れぽ~れ』より、本人の体験談記事「私らしく仲間とともに」をご紹介します。


目次
・怪我で入院中に認知症の疑いと言われて…
・退職翌日から、サポートセンターと行動 を始める
・B型就労事業所といろんな活動~あきらめるよりは納得して

執筆者画像
岡田潔さん
岡田さんは、2019 年57 歳の時に若年性アルツハイマー型認知症と診断されました。現在は、就労継続支援B 型作業所に通う傍ら、「家族の会」の交流会などにも積極的に参加しています。

怪我で入院中に認知症の疑いと言われて…

2018 年秋、週末の稲刈り時にけがをして入院したとき、認知症の疑いがあると言われましたが、信じられませんでした。


その後も仕事を続けていたところ、会社から、「ミスが多くなっているので、受診するよう」に言われ、2019年2月、57歳の時に若年性アルツハイマー型認知症と診断を受け、その半年後、会社側の通告により退職となりました。

その時は、ショックというよりもまず頭に浮かんだのは「生活できるか?」でした。


退職翌日から、サポートセンターと行動を始める

診断を受けて180 度生活が変わってしまったことに「どうすればよいのか」「これからなにをする?」ばかり考えていました。


診断を受けたとき、妻が、奈良県若年性認知症サポートセンターに退職後の生活について相談してくれていました。

退職の翌日から、コーディネーターと一緒に、地域包括支援センター、地域障害者生活支援センターに行き、どこでも、「体は元気ですから、家にいてもしかたないので、なんでもします」と言ったことは覚えています。

オレンジカフェで準備中の岡田さん

B型就労事業所といろんな活動~あきらめるよりは納得して

現在は、妻の送迎で平日5 日はB 型就労事業所に行き、週末午前中は県営のスポーツ施設のプールで泳いでいます。

その他、定期的に、若年性認知症サポートセンターの本人交流活動、「家族の会」のイベントに参加し、2024年9 月からは、地域包括支援センター企画のチームオレンジメンバーに参加しています。


「岡田さんこんなのどう?」と声をかけてもらったり、紹介してもらったものは、まずは行ってみて、やりたいと思うことは続けてきました。

1人でできなくなったことはありますが、何事も、あきらめるというよりは、自分が納得してやっていこうと思っています。


同じ地域に当事者である平井正明さんがいて、活動参加時、行き帰り一緒にいてもらうことも心強いです。

やりがいがある、楽しいことばかりではないが、最初わからないなと思いながらも続けていると、「岡田さん」と気にかけてくれる人や場所がどんどん増えました。


※この記事は『ぽ~れぽ~れ』(発行元:公益社団法人 認知症の人と家族の会)2025年1月より抜粋・一部修正したものです。公益社団法人 認知症の人と家族の会ホームページはこちら

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