高齢化社会になり、誰しもが認知症と無関係でいられなくなった現在、認知症に不安や恐怖の感情が付きまとっています。私たちは、どうすれば認知症と共に生きることができるのでしょうか。
このほど行われたオンラインセミナー「第7回『共に生きる』認知症を考えるオンラインセミナー~Talk with 話そう。認知症のこと」では、基調講演として、認知症専門医で妻の介護経験もある松本一生さんが登壇。自身の経験から、認知症との共生について語っていただきました。
松本一生
松本診療所(ものわすれクリニック)院長、大阪公立大学大学院客員教授、日本認知症ケア学会理事。1956年大阪市生まれ。1983年大阪歯科大卒。1990年関西医科大卒。専門は老年精神医学、家族や支援職の心のケア。大阪市でカウンセリング中心の認知症診療にあたる。著書に「認知症ケアのストレス対処法」(中央法規出版)など。
目次
・患者の6割は「自分の記憶の課題を感じて来院」
・自分自身も支えられていると気づかされた、ある患者の言葉
・介護家族の感情は「否認、怒り、適応を行きつ戻りつしている」
・介護家族の方に安心を届けたい
・介護を通じて出会いも「今の自分の状況を受け入れて」