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2021.12.13

「年をとったら食べなさい」在宅医療で6,000人超を診てきた現役医師の書籍が発売

健康診断のとき医師から「血圧が高すぎですよ。塩分に気をつけて」「血糖値が気になるので、甘いものは控えてください」など、苦言を呈された経験はありませんか? 肥満度を表す指標であるBMI(Body Mass Index)は22が標準で、最も病気になりにくい状態とされています(※1)。


※1 厚生労働省ホームページより


しかし高齢者の方にとって、BMI22の状態が必ずしも健康とは言えません。なぜなら、中高年と高齢者では、健康の常識が180度変わるからです。その証拠に国内外の研究では、年齢を重ねるごとに少しずつ体重を増やしていくと高齢者の死亡リスクが下がる、という研究結果が出ています。また、文部科学省の調査研究費で65歳以上の高齢者を11年間追跡調査したところ、最も標準的といわれるBMI22の人よりも、少しぽっちゃりしているBMI25~30の人のほうが健康に生きられたという結果も出ています(※2)。さらに、入院した高齢者の退院後3年間の生存率を調べたデータでも、やせ型の人は太めの人に比べて死亡率が約4倍も高いことが明らかになっています(※3)。


※2 JACC Studyホームページより


※3 参考資料:公益財団法人長寿科学振興財団ホームページ



このような最新医学データから、「65歳を超えたらBMI25~30のぽっちゃり体型が正解」と呼びかけるのが在宅医療専門クリニックの理事長を務め、みずからも現役医師として6,000人超の診察をしてきた佐々木 淳氏。新型コロナウイルス感染拡大中、自宅療養における医療体制の陣頭指揮をとった1人で、『笑顔倶楽部』でも在宅介護のコロナ対策について詳しく解説していただきました。


■『笑顔倶楽部』佐々木 淳氏インタビュー

【医師アドバイス】新型コロナ・インフルエンザの感染予防、在宅介護はどこまでするべき?~前編~


【医師アドバイス】新型コロナ・インフルエンザの感染予防、在宅介護はどこまでするべき?~後編~


佐々木氏によると、高齢者の方にとって怖いのは、病気よりも少食による衰弱。「フレイル(虚弱)」「低栄養」「サルコペニア(筋力低下)」のほうが、肺炎や寝たきりにつながりうる大きなリスクなのだそうです。「ペットボトルが開けにくくなってきた」「青信号で渡り切れなくなってきた」などの症状があれば、体力や筋力が落ちてきた証拠。「1にカロリー、2にたんぱく質」を合言葉に、しっかり食べて体重と筋肉を守ることが大切だと述べています。


佐々木氏にとって初となる健康書『在宅医療エキスパートが教える 年をとったら食べなさい』では、WHOや糖尿病治療ガイドライン、文部科学省の追跡調査など、国内外の最新医療データを豊富に紹介。それらをもとに、高齢者の健康と食事の深い関係を解説しています。食事を楽しみながらしっかり食べ、体重と体力をつけるためにもぜひ参考にしてみてください。



■著者プロフィール

佐々木 淳(ささき・じゅん)

医療法人社団悠翔会理事長・診療部長

1973年京都市生まれ。1998年筑波大学医学専門学群を卒業後、社会福祉法人三井記念病院に内科研修医として入職。2004年東京大学大学院医学系研究科博士課程に進学。大学院在学中のアルバイトで在宅医療に出会う。2006年大学院を退学し在宅療養支援診療所を開設。2021年 内閣府規制改革推進会議専門委員。現在、首都圏ならびに沖縄県(南風原町)に全18クリニックを展開。約6,000名の在宅患者に24時間対応の在宅総合診療を行なっている。



■『在宅医療のエキスパートが教える 年をとったら食べなさい』

著者:佐々木 淳

定価:1,273円+税

発行:飛鳥新社

購入はこちらから(Amazon)


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