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「“認知症心理学の専門家が教える”認知症の人にラクに伝わる言いかえフレーズ」の書籍イメージ
2024.01.18

認知症の方とのコミュニケーションのポイントを解説!「“認知症心理学の専門家が教える”認知症の人にラクに伝わる言いかえフレーズ」発売

認知症には、「記憶障害」や「もの盗られ妄想」、「幻覚・幻聴」などさまざまな症状があります。これらはご本人の性格や生活環境などさまざまな要因が関わっており、100人いれば100通りの症状があると言われています。そのため、周囲の人たちは認知症当事者の方へどう接するべきか、悩むことがあるでしょう。


今回は、認知症の対応について記述されている書籍「“認知症心理学の専門家が教える”認知症の人にラクに伝わる言いかえフレーズ」をご紹介。本書は認知症の基礎知識から対応までを網羅した内容となっています。認知症の方への対応に悩む方はぜひご覧ください。


認知症の症状とは

認知症には「アルツハイマー型認知症」「レビー小体型型認知症」「血管性認知症」など複数の種類があり、それぞれ特徴や起こりやすい症状が異なります。


共通して起こる可能性があるのが「中核症状」といわれる脳の機能低下によってあらわれる症状です。中核症状は大きく下記があげられます。


記憶障害新しいことが覚えられない、すぐに忘れてしまう、といった記憶に障害が出ます。
見当識障害時間、人、場所など自分がどのような状態に置かれているかがわからなくなります。 
理解・判断力の低下「物ごとの理解に時間がかかる」「一度に複数のことを言われると理解できない」など、理解や判断力が低下します。 
実行機能障害食材の下ごしらえから調理までの段取りができないなど、ものごと計画的に行う機能が低下します。 
失行・失認目の前にあるものが認識できない、手足の動きに問題はないが「箸を持てない」などのこれまでできていた行動ができなくなります。 

中核症状に合わせて本人の性格や、人間関係を含めた環境によって起こるのが「周辺症状(※)」です。周辺症状は中核症状によって二次的に起こる症状で、具体的には下記などがあげられます。


・帰宅願望

・介護拒否

・睡眠障害

・幻覚・錯覚

・不安・焦燥感

・もの盗られ妄想

・便いじりなどの不潔行為


周辺症状は介護者の対応によって増強するケースがあります。たとえば「不安・焦燥感」がある方に「なんで落ち着かないの!」と、きびしい言葉をかけるとより不安な気持ちが強くなります。逆に「大丈夫よ」と安心する言葉により落ち着く場合もあるでしょう。認知症の方に対する周囲の言葉がけは重要です。

(※)周辺症状については「認知症の主な症状2:BPSD(行動・心理症状)」でも詳しく解説しています。


「“認知症心理学の専門家が教える”認知症の人にラクに伝わる言いかえフレーズ」が発売

書籍「“認知症心理学の専門家が教える“認知症の人にラクに伝わる言いかえフレーズ」のイメージ画像

このたび、株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワンより、認知症の方に対するコミュニケーション法を解説した書籍「“認知症心理学の専門家が教える“認知症の人にラクに伝わる言いかえフレーズ」が発売されました。


本書は認知症の基礎知識から実際のシーンを想定した言葉がけの具体例を記載されており、日々の対応や介護の場面でも役立つ内容となっています。今回はその一部をみていきましょう。


対応1_同じことを何度も質問する

書籍「“認知症心理学の専門家が教える“認知症の人にラクに伝わる言いかえフレーズ」のページイメージ

【対応例】
×:さっきも聞いたでしょ。覚えてないの?
○:カレンダーにメモしておくね。


認知症になると記憶力が低下するため何度も同じことを質問するケースがあります。この例での原因は「何か予定があった」ことは分かっているが内容は覚えていないという「不安な気持ち」です。


対応ポイントは「安心してもらうこと」とされており、具体例として下記があげられています。


● 質問に対して落ち着いたトーンで、はっきり簡潔に答える

● 口頭だけでなくあとから確認しやすいようにメモに書いて渡すなど工夫する


本書には「認知症の人の心の声」も記載されています。よい対応をするためにも相手の立場で不安な気持ちに寄り添うよう心がけましょう。


対応2_ものやお金を盗られたと言う

書籍「“認知症心理学の専門家が教える“認知症の人にラクに伝わる言いかえフレーズ」のページイメージ

【対応例】
×:盗まれてないよ。私が盗るわけないでしょう!
○:大変ね。一緒に探そうか(本人が見つかるようにする)


いわゆる「もの盗られ妄想」という症状です。中核症状である「記憶障害」によって大切なものをどこに置いたかわからなくなり起こります。

本書では、ポイントとして感情的に否定せずに「一緒に探そう」と協力することがあげられています。家族が見つけると「やはり盗んでいた」と、さらに疑いが強まる可能性もあるため「本人がそれとなく見つける」のがコツです。


身近で介護していた人が疑われることもあり「つらい」と思うこともありますが、あくまでも認知症による症状だとわりきるのも大切でしょう。


まずは正しい認知症の対応を勉強してみませんか

本記事は認知症の対応方法を解説する「“認知症心理学の専門家が教える“認知症の人にラクに伝わる言いかえフレーズ」を紹介しました。

認知症の症状は周囲の対応によって落ち着いたり、反対に強まるケースもあります。本人だけでなく介護者の負担を軽減するために正しい対応を学ぶことが重要です。


商品情報
タイトル:『認知症心理学の専門家が教える 認知症の人にラクに伝わる言いかえフレーズ』
定価:1650円(税込)
発売日:2023年12月22日
刊行:ディスカヴァー・トゥエンティワン
著者:著:佐藤眞一(さとう・しんいち)
執筆協力:島影真奈美(しまかげ・まなみ)

オンラインでのご購入:
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