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2024.01.10

山田養蜂場より、「プロポリス」が持つ認知機能の低下抑制作用についての研究結果を発表

近年、認知症に関する研究が進み、新たな予防法やケア法、新薬開発が進められています。この度、「山田養蜂場 健康科学研究所」より、プロポリスが認知機能低下を抑制する作用を持つ可能性を示唆する研究結果が発表されました。


「プロポリス」は、ミツバチが外敵から巣を守るために作る巣の材料です。サプリメントや、健康食品の原料として知られており、さまざまな栄養素が含まれています。本記事では、認知症の基礎知識と合わせてプロポリスに関する研究結果の概要をご紹介します。


長きにわたり社会的な問題となっている認知症

現在、日本は総人口に対する65歳以上の割合が29%、75歳以上の割合は15.5%となっています。内閣府の推計では2070年(令和52年)には、4人に1人が75歳以上になるといわれています。(※1)

急速にすすむ高齢化に対して、課題となっているのが認知症高齢者の対応です。


認知症に対して、介護保険・医療保険などのサービス、さまざまな社会的な受け皿が用意されていますが、認知症高齢者の増加に対する介護の人材不足の問題など、まだまだ課題はあるのが現状です。


※1:令和4年高齢者の状況及び高齢社会対策の実施状況|内閣府


認知症には「アルツハイマー型認知症」「レビー小体型認知症」などいくつかの種類があり、それぞれ特徴が異なります。


【主な認知症の種類】

● アルツハイマー型認知症

● 脳血管性認知症

● レビー小体型認知症

● 前頭側頭型認知症


特に、アルツハイマー型認知症は、有病率の割合が最も高いとされています。記憶や思考力の認知機能に障害をきたし、症状が進行するとコミュニケーションをとることが難しくなります。

アルツハイマー型認知症についての詳細は、こちらの記事(代表的な認知症1:アルツハイマー型認知症)で解説しています。


そんなアルツハイマー型認知症に対して、「プロポリス」が認知機能低下の予防になる可能性を示唆する研究が「山田養蜂場健康科学研究所」から発表されました。


プロポリスとは

ミツバチのイメージ画像

画像引用:山田養蜂場


「プロポリス(※)」は、健康食品やサプメントの原料になる素材です。


もともと、ミツバチが巣を外敵から守るために、植物の新芽や樹皮などを原料に作り出す補強材のことを指し、種類によってミネラルやビタミンなど、さまざまな栄養素が含まれています。


山田養蜂場が厳選しているブラジル産のグリーン系のプロポリス(グリーンプロポリス)には、老化予防や、物忘れ予防などさまざまな研究データがあり、からだに有効な機能があると推測されています。

(※)プロポリスについては「プロポリスとは|山田養蜂場健康科学研究所」をご参照ください。


「プロポリス」が持つ認知機能の低下抑制作用についての研究

これまでの研究でプロポリスは、脳の神経細胞の保護や、脳の免疫作用に対する抗炎症作用があることが知られています。


「山田養蜂場健康科学研究所」では、グリーンプロポリスがアルツハイマー型認知症に対して予防的な作用とメカニズムを調べるための試験が行われました。試験結果としては、下記の結果が得られています。


1.学習・記憶障害の抑制

プロポリスによる学習・記憶への影響を表した図

ブラジル産グリーンプロポリスの投与により、アルツハイマー病モデルでみられた学習・記憶障害が抑制されました。


2.免疫・炎症に関わる遺伝子発現を抑制

海馬の遺伝子発現パターンの変化を表したイメージ

プロポリスの投与は、アルツハイマー病モデルでみられた海馬(※1)の遺伝子発現パターンの変化の抑制が見られています。アルツハイマー病モデルにおいて発現パターンが変化した遺伝子は、主に免疫応答・炎症反応に関わる遺伝子であることがわかりました。


3.血液中の炎症性サイトカインを抑制

血液中の炎症性サイトカイン量の変化

プロポリスの投与は、アルツハイマー病モデルでみられた血液中の炎症性サイトカイン(※)増加を抑制しており、脳内のアミロイドβによって引き起こされる全身の炎症反応が抑えられていることがわかりました。


(※1)海馬:脳の記憶を司るといわれている部位。認知症により機能低下すると記憶障害が起こる。

(※2)サイトカイン:低分子のタンパク質で細胞同士の情報伝達作用を持つ。免疫反応の増強、制御、細胞増殖、分化の調節などを行っている。


これらの結果からブラジル産のグリーンポリスは、学習・記憶障害を改善する可能性があることが示されています。今後、認知症の改善のためにプロポリスが皆さんのお役に立つ日が来るかも知れません。


プロポリスが認知症予防にアプローチする未来

認知症はさまざま機関による研究が進められています。認知症との共生社会の実現が求められているなかで、プロポリスの研究をはじめとした新たな予防やケアの実態を知ることはとても重要です。それらを知ることで、今後の認知症との付き合い方が変わっていくでしょう。


〈文献情報〉

論文タイトル:Brazilian green propolis prevent Alzheimer’s disease-like cognitive impairment  induced by amyloid beta in mice

掲載誌:BMC Complementary Medicine and Therapies

掲載日:2023年11月17日

URL:https://bmccomplementmedtherapies.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12906-023-04247-7#citeas

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