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2021.12.25

【認知症当事者 本人の声 vol.5】90年生きてきたからこそできることがある。

公益社団法人 認知症の人と家族の会が発行する会報誌『ぽ~れぽ~れ』より、本人の体験談記事「私らしく仲間とともに」をご紹介します。塩路さん(95歳)はグループホームで楽しく過ごしており若いときから字を書くのが得意で、毎年NHK厚生文化事業団「認知症とともに生きるまち大賞」の表彰状も書かれています。今回は聞き書きボランティア中村雅子さんの原稿からの紹介です。



手書きの仕事の経験が今につながって…

私は若いころに農協で働いていました。すべて文書は手書きで、少しでも字がうまく書けなかったら上司から書き直しを厳しく言われました。今思えば、この経験があったから字を書くことが得意になり、毎日般若心経を書いたり、賞状筆耕の依頼をもらったり、今の暮らしに繋がっていると思います。



令和になって、目標は「100歳」~若い世代とつながりたい~

90歳を過ぎたとき、「平成が終わるまで生きる」という目標をたてましたが、平成が終わってしまいましたので、新たに「100歳」を目指したいと思っています。枕で寝て過ごしたくありません。今が一番充実しています。90歳を過ぎたからといって、何もできない人のように思って見捨てないでほしいです。90年生きてきたからこそできることってあると思うんです。そういったことを若い世代の人たちと話したい、そんな機会をつくってほしいです。今までは「しっかりしてなきゃ」という思いでしたが、認知症と診断された今は「認知症の人」と思われる方が逆に楽になりました。失敗したとき「しっかりしてたのにどうしたのかしら」という風に思われるのも嫌ですから。



挑戦したいことはいろいろ…

最近は、御坊市の介護保険事業計画の策定委員として会議に参加しています。今まで経験したことのないことです。難しい話は分からないけど、とても刺激的ですし、自分の話を聞いてくれるのは嬉しいです。また、「あがらの総活躍希望大使」になり、まだ役に立てると喜んでいます。私の姿を見て、希望を持ってもらえたら嬉しいです。






※この記事は『ぽ~れぽ~れ』(発行元:公益社団法人 認知症の人と家族の会)2021年11月号より抜粋・一部修正したものです。

公益社団法人 認知症の人と家族の会 ホームページはこちら


【認知症当事者の体験談 まとめ記事】~当事者が語る、認知症との歩み~

認知症は、「100人いれば100通りの症状がある」と言われています。一人ひとり、症状が異なるため、発症のきっかけや症状の変化、日々のケア方法なども異なります。 本記事では、認知症当事者の方々のさまざまな体験談を紹介します。日々の予防やケア、認知症の当事者の介護の参考にしてみてください。

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