「母、80歳、認知症。姉、47歳、ダウン症。父、81歳、酔っ払い。ついでに私は元SM女王様キャラの一発屋の女芸人。45歳。独身、行き遅れ。全員ポンコツである」――。
これは、タレントのにしおかすみこさんが、家族とのリアルな日常をつづったエッセイ『ポンコツ一家』の一節です。
認知症のお母さんと同居をはじめて4年目。
時には専門家のアドバイスを受けながらも、自力で介護を行ってきた、にしおかすみこさん。お母さんと向き合う日々を、どんな思いで過ごしてきたのか。その心の内を語っていただきました。
目次
・“自分の幸せ”と“母の人生”の狭間で揺れる気持ち
・母が私を思う気持ちは変わらない。だからこそ、私も好きでいれる
・認知症の症状ではなく、本人に目を向ける