家族が認知症になり、介護が必要になることで生活が一変してしまう例は珍しくありません。心にゆとりを持ちながら、みんなで協力して高齢者の生活をサポートしていくことが大切、などとよくいわれていますが、現実には難しいと思っている方も多いのではないでしょうか? 「介護サービスや他者に頼ったほうが良い」などと言われても、実際には家庭の内情を知られるのに抵抗があったり、言い出しづらかったりするものですよね。本コラムでは、経験豊富なSOMPOケアで働くスタッフが過去に関わったご家族のエピソードをご紹介しています。
今回のテーマ「認知症の家族をサポートするということ」
家族が認知症になり、生活が一変してしまう例は珍しくありません。周囲に協力してほしいとどこかでは思っていても、自分の身内の病気や障害などを他人に簡単に話せるものではありません。
しかし、時間をかけて関わりを持つことで、だんだんと信頼関係が生まれ、最後には一人で抱えすぎることなく、ケアマネジャー(以降ケアマネ)や介護スタッフと協力しながら、笑顔で介護ができるようになったOさん(仮名)とそのご家族の事例を紹介していきます。
目次
・認知症になった母を、1人で支える娘さん
・家族との信頼関係構築がきっかけに
・周囲との協力を経て、家族みんなが笑顔に
・ケアスタッフからのアドバイス