日本の骨粗鬆症の有病率は、先進諸国の中でも高いことが知られています。とくに、女性において骨粗鬆症は骨折や要介護の重要なリスクになっており、適切な予防が重要です。
先行研究から、骨粗鬆症の予防には運動が有効であり、中学・高校生期の運動習慣が最大骨量(一生の中でのピークに達した時点の骨量)を高めることや、高齢期の運動習慣が骨量減少を抑えることが明らかになっています。そのため中学・高校生期と高齢期、両方の時期で運動習慣を有することが高齢期の骨粗鬆症の予防につながる可能性が考えられていましたが、これまで明らかになっていませんでした。