2022.01.19

【3/25公開】認知症の母を介護する父…ひとり娘が撮影したドキュメンタリー映画の続編『ぼけますから、よろしくお願いします。～おかえりお母さん～』

フジテレビ「Mr.サンデー」の企画として始まり、2018年に劇場公開されたドキュメンタリー映画『ぼけますから、よろしくお願いします。』。認知症の母親と耳の遠い父親との暮らしを、ひとり娘である信友直子監督が自身の視点で丁寧に映し出した作品で、年々深刻化する老老介護や認知症に関する問題の実態も浮き彫りにし、単館公開としては異例のロングランを記録。その評判は瞬く間に広がり、上映劇場が約100館まで拡大、動員20万人を超える大ヒット作品に。翌年には同名書籍も発売されて大きな話題を集めました。

そして、2022年3月25日に続編『ぼけますから、よろしくお願いします。～おかえりお母さん～』の公開が決定。今回は前作で始まった介護生活の、その後を描いた作品となっています。

認知症とともに生きることの大変さ、家族の苦労など、日本全体が抱える高齢化社会の問題を含みながらも、映し出されるのは「こんな風に生きられたら」と憧れを抱かせてくれるような、幸せな夫婦の姿。新型コロナウイルス感染拡大の影響で家族と容易に会うことができなくなった今という時代に、多くの人の心に響く作品となっています。

■あらすじ

東京で働くひとり娘の「私」（監督・信友直子）は、広島県呉市に暮らす90代の両親を1作目完成後も撮り続けた。

2018年。父は家事全般を取り仕切れるまでになり日々奮闘しているが、母の認知症はさらに進行し、ついに脳梗塞を発症、入院生活が始まる。外出時には手押し車が欠かせない父だったが、毎日1時間かけて母に面会するため足を運び、母を励まし続け、いつか母が帰ってくるときのためにと98歳にして筋トレを始める。その後、一時は歩けるまでに回復した母だったが新たな脳梗塞が見つかり、病状は深刻さを極めていく。そんな中、2020年3月に新型コロナの感染が世界的に拡大。病院の面会すら困難な状況が訪れる。それでも決してあきらめず奮闘する父の姿は娘に美しく映るのだった――