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2021.05.21

【東京都健康長寿医療センター】中等度以上認知症の可能性がある入院患者は退院直後の再入院予防策が必要

高齢の方にとって、入退院などによる療養環境の変化は大きな負担になるため、退院直後の再入院は予防すべきと考えられています。そのため入院時から退院直後の再入院発生リスクが高い患者を特定し、再入院にならないよう対策をとることが重要です。


認知症の方は療養環境の変化に適応できないこともあるため、認知症ではない方に比べると退院直後の再入院のリスクが高いと考えられています。しかし、認知症の重症度と再入院発生リスクとの関連については検討が不十分でした。そこで東京都健康長寿医療センター研究所では、入院患者を対象に認知症の重症度と、退院直後の再入院(退院後90日以内の予防可能な再入院)の発生との関連を検討しました。


認知症の重症度評価には、DASC-21(※)を用いました。8,897名の高齢入院患者(平均年齢79.8歳)を分析対象者としたところ、2,880名(32.4%)で認知症の可能性ありと判定され、重症度別に分類すると以下の通りになりました。 

■軽度認知症の可能性あり:850名(9.6%)

■中等度認知症の可能性あり:1,815名(20.4%)

■重度認知症の可能性あり:215名(2.4%)


退院直後に再入院した方は、分析対象者のうち238名(2.7%)でした。認知症の重症度別の再入院患者数は、以下の通りです。

■認知症の可能性がない患者:100名(1.7%) 

■軽度認知症の可能性がある患者:19名(2.2%) 

■中等度認知症の可能性がある患者:99名(5.5%) 

■重度認知症の可能性がある患者:20名(9.3%) 


さらに、性別や年齢などの要因の影響を除いても、退院直後の再入院の発生リスクは、認知症の可能性がない患者よりも、中等度認知症の可能性がある患者で1.4倍、重度認知症の可能性がある患者で2.2倍高いことが認められました。 


この研究により、中等度以上の認知症の可能性がある方が入院した場合、入院中から退院直後の再入院予防策を検討することの重要性を示すことができました。退院直後の再入院を予防する取り組みの一つに、退院後の生活を見据えた退院計画の作成や地域ケアとの連携、退院後のフォローアップなどを組み合わせた移行期ケアプログラムがあります。中等度以上認知症の可能性がある方は、入院時に移行期ケアプログラムを優先的に提供する必要性が高い方々であると考えられます。


※DASC-21(Dementia Assessment Sheet for Community-based Integrated Care System-21 items) 

認知症アセスメントシート(DASC-21)についての東京都健康長寿医療センター研究所ホームページ関連リンク:https://www.tmghig.jp/research/topics/201703/



■詳細は以下の外部リンクをご覧ください。

https://www.tmghig.jp/research/release/2021/0422.html


(出典:東京都健康長寿医療センター研究所) 

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