高齢の方にとって、入退院などによる療養環境の変化は大きな負担になるため、退院直後の再入院は予防すべきと考えられています。そのため入院時から退院直後の再入院発生リスクが高い患者を特定し、再入院にならないよう対策をとることが重要です。
認知症の方は療養環境の変化に適応できないこともあるため、認知症ではない方に比べると退院直後の再入院のリスクが高いと考えられています。しかし、認知症の重症度と再入院発生リスクとの関連については検討が不十分でした。そこで東京都健康長寿医療センター研究所では、入院患者を対象に認知症の重症度と、退院直後の再入院(退院後90日以内の予防可能な再入院)の発生との関連を検討しました。