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2021.03.22

【順天堂大学×富士通】コロナ禍における高齢者の認知機能・運動機能の低下を防ぐため、遠隔デイサービス実現に向けた共同研究を開始

近年、認知症患者の増加は社会課題の一つとなっており、内閣府の調査(※1)では2025年には65歳以上の高齢者の5人に1人は認知症を発症すると推定されています。認知症の対策としては、非薬物療法であるロコモティブシンドローム(※2)予防運動などの運動療法や臨床美術といった美術療法などの有効性が示されはじめており、通所介護事業者などがデイサービスとして提供しています。


※1 

内閣府「平成28年版高齢社会白書 第1章第2節 3.高齢者の健康・福祉」より

※2 

ロコモティブシンドローム:立つ、歩くなどの移動に必要な運動器の能力が不足したり衰えたりした状態を指す



しかし、新型コロナウイルス感染症の感染リスクを恐れて外出を控える高齢者の方が増えており、デイサービスを受けられないことで運動機能や認知機能の低下を招く恐れがあります。こうした状況への対策として、リモートツールや動画配信を活用する取り組みも行われていますが、画面越しに相手の状態を把握することが難しいため、一方的な情報伝達にとどまってしまうなど、適切な療法を実施できない場合もあり、大きな課題となっています。


順天堂大学医学部附属順天堂東京江東高齢者医療センターと富士通は、このような課題を解決するために共同研究を開始しました。オンラインでも高齢者の心身の状態を精緻に把握できる富士通のさまざまな技術により、運動療法や芸術療法の提供から見守り、療法の計画立案や見直しまで、通所介護事業者によるサービス提供をオンラインで支援するシステムの有効性を検証します。 


共同研究は2021年3月2日~3月31日、順天堂高齢者医療センターを受診している軽度認知障害の患者を被験者(20名予定)として募集します。認知機能や歩行能力などの運動機能の測定や、ロコモティブシンドローム予防運動の指導ノウハウを有する順天堂大学大学院スポーツ健康科学研究科と連携し、オンライン下での運動療法および芸術療法の試験提供を定期的に行います。その際に収集した歩行データや動画データを用いて、関節可動域自動測定AI技術、表情認識AI技術、歩行特徴デジタル化技術の有効性を検証します。


順天堂高齢者医療センターは、この共同研究で得られた成果をデイサービスの現場課題解決に活用できるか評価するとともに、これまで科学的実証が難しかった各療法の認知症に対する効果を可視化・解析することで非薬物療法によるエビデンスを強化します。今後はそのエビデンスに基づき、順天堂スポーツ健康科学研究科との連携を強化しながら、認知症予防に向けたより効果的な各療法の確立を目指します。


富士通は、この共同研究を踏まえて、有事の際にも高齢者の運動機能や認知機能の低下を防ぎ、人々の健康や介護を支援するヘルスケアソリューションを開発し、2021年度からの段階的なサービス提供を目指します。将来的にはオンラインによって高齢者と専門家や、専門家同士の接点を増やし、日々の見守りと同時に高齢者の方がみずからの健康維持に向き合うことを支援することで、健康長寿社会の実現に貢献します。 


詳細は以下の外部リンクをご覧ください。 

https://www.juntendo.ac.jp/news/20210302-01.html(順天堂大学ホームページ)

https://pr.fujitsu.com/jp/news/2021/03/2.html(富士通ホームページ)


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