日常生活のなかで、激しい気分の落ち込みや慢性的なやる気の低下があるとき、「もしかしたら、うつでは……」と思うことがあるでしょう。もしも、高齢者にそのような症状が見られる場合、行動する意欲の低下から寝たきりや認知症につながる可能性があります。
今回は、老後うつにならないための生き方を解説した「60歳からは悩まない・迷わない・へこまない 精神科医だから知っている“老後うつ”とは無縁の暮らし方」を紹介します。
日常生活のなかで、激しい気分の落ち込みや慢性的なやる気の低下があるとき、「もしかしたら、うつでは……」と思うことがあるでしょう。もしも、高齢者にそのような症状が見られる場合、行動する意欲の低下から寝たきりや認知症につながる可能性があります。
今回は、老後うつにならないための生き方を解説した「60歳からは悩まない・迷わない・へこまない 精神科医だから知っている“老後うつ”とは無縁の暮らし方」を紹介します。
うつ病は、脳内の神経伝達物質「セロトニン」「ノルアドレナリン」が減ることで起こると考えられている病気です。
これらの神経伝達物質は精神を安定させたり、やる気を起こさせたりするもので、減少すると無気力な状態となります。気持ちの落ち込みが激しくなり、症状がひどくなる場合は抗うつ薬・抗不安薬やカウンセリングによる治療がおこなわれます。
一般的なうつと老後うつの違いとしてあげられるのが、身体の不調を訴えやすい点であり、高齢者は身体的な症状が出やすいといわれています。
また、老後うつは認知症との見分けが難しいといわれており、集中力・注意力が低下して認知症のようにみえる場合もあります。この状態を「仮性認知症」と呼び、認知症とは区別されています。もし、これらの症状で見られた場合、うつ病を治療することで改善する可能性があるため、早期の見極めが大切です。
では、老後うつはどのように見極めれば良いのでしょうか。この度、「主婦と生活社」より、書籍「精神科医だから知っている老後うつとは無縁の暮らし方」が販売開始されました。
【目次】
1. 60歳からの合言葉は「頑張らない」「無理をしない」
2. 人間関係はもっと「いい加減」が「ちょうどいい」
3. 「老後うつ」の危険信号を見逃さないためにできること
4. 軽い運動と食で、元気な暮らしをあと20年!
5. 何かと気になるお金への対し方 「老後の落とし穴」に注意
本書は、精神科医の保坂隆氏による解説のもと、更年期でメンタルが弱っている人のために、すぐにでも実践できる「気持ち良い生き方」や「幸福な暮らし方」のヒントを多数紹介しています。
老後うつが気になる方のために本書で紹介されているうつ病のチェックリストを紹介します。
以下のようなことがよくある、または2週間以上続いている場合は、ひとりで抱え込まないで医師やカウンセラーに相談しましょう。
本書では、このようなチェックリストをはじめ、老後うつの危険信号を見逃さないための対処法や、人間関係の考え方などを紹介しています。
「精神科医だから知っている老後うつとは無縁の暮らし方」では、本人が自覚する、あるいはパートナーや親が「どうも老後うつっぽいかな?」と思ったときの対処のポイントを精神科医がアドバイスしています。
うつ病は、こころではなく身体の不調としてあらわれることがあります。とくに高齢者はさまざまな疾患を抱えている方もいるため、ほかの病気との見極めが難しいものです。もしも、うつ病に対する不安が大きいようであれば、早めに医師に相談することをおすすめします。
著者情報
保坂隆 氏
1952年山梨県生まれ。保坂サイコオンコロジー・クリニック院長。慶應義塾大学医学部卒業後、同大学精神神経科入局。米国カリフォルニア大学へ留学、東海大学医学部教授(精神医学)、聖路加国際病院リエゾンセンター長・精神腫瘍科部長、聖路加国際大学臨床教授を経て現職に至る。メンタルへするに関連するさまざまな書籍を出版している。
書籍情報
タイトル:60歳からは悩まない・迷わない・へこまない 精神科医だから知っている「老後うつ」とは無縁の暮らし方
著者:保坂隆
価格:1,650円(税込)
発行元:主婦と生活社
[Amazon]https://amzn.asia/d/dtwUcTx
楽しく、あたまの元気度チェック(認知機能チェック)をしましょう
あたまの元気度チェックへ身長や体重・運動習慣等を入力するだけで、将来の認知機能低下リスクをスコア化できます。
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