高齢になると、噛む力や飲み込む力が弱くなったり、味やにおいを感じにくくなったり、また、運動量が減少したりすることで、食欲や食事量が落ちやすくなることがあります。また、さまざまな理由により、自身で栄養バランスのとれた食事が用意できない、やわらかく食べやすいものばかり選んでしまうなど、栄養が偏りがちになることも……。
これらの要因から、高齢者が陥りやすいと言われているのが「低栄養状態」。「低栄養状態」は、体を動かすために必要なエネルギーや、筋肉・皮膚・内臓など体をつくるたんぱく質が不足している状態のことで、この状態になると体重の減少や体力・免疫機能・認知機能の低下、創傷治癒遅延などの症状が現れると言われています(※1)。
※1 参考:公益社団法人長寿科学振興財団 健康長寿ネット「高齢者の低栄養」
https://www.tyojyu.or.jp/net/byouki/rounensei/tei-eiyou.html