認知症の原因疾患として全体の半数以上を占めるアルツハイマー病ですが、現段階では有効な治療法は確立されていません。そのため、認知症の予防や発症を遅らせるのに効果的であるとして、筋トレ・脳トレといった身体活動や知的活動、人との関りが増える社会活動が重要視されています。今回のコラムでは認知症と知的活動との関係性、認知機能に及ぼす効果について解説します。
(著者プロフィール)
土井 剛彦(どいたけひこ)
地域リハビリテーションに従事し、平成24年国立大学法人神戸大学大学院博士課程を修了(保健学)。平成22年より国立長寿医療研究センターに所属し、平成27年にはAlbert Einstein College of Medicineで外来研究員として研究活動を行い、現在に至る。専門領域はリハビリテーション科学、老年学で、高齢者の健康増進や介護予防に関する研究を行っている。