超高齢社会に突入した日本では、高齢ドライバー数が著しく増加しています。2019年の75歳以上および80歳以上の運転免許保有者を見ると、2009年と比較して75歳以上は約1.8倍、80歳以上は約1.9倍となっており、ともに増加し続けている状況です(※1)。高齢ドライバーをめぐっては、交通事故全体に対する高齢者の割合が増加しているなど、事故対策が喫緊の課題である一方、運転ができなくなることで生活範囲が狭小化し、活動量が減ることで心身の機能低下につながる恐れもあると指摘されています。
超高齢社会に突入した日本では、高齢ドライバー数が著しく増加しています。2019年の75歳以上および80歳以上の運転免許保有者を見ると、2009年と比較して75歳以上は約1.8倍、80歳以上は約1.9倍となっており、ともに増加し続けている状況です(※1)。高齢ドライバーをめぐっては、交通事故全体に対する高齢者の割合が増加しているなど、事故対策が喫緊の課題である一方、運転ができなくなることで生活範囲が狭小化し、活動量が減ることで心身の機能低下につながる恐れもあると指摘されています。
愛知県大府市では、2020年4月に国立長寿医療研究センターと「高齢者の安全運転技能の維持・向上に関する研究覚書」を締結。高齢ドライバーの運転寿命の延伸や、安全運転技能の維持・向上による交通事故リスク低減を目的とした研究を支援し、運転技能評価ツールの検討や運転技能維持向上プログラムの効果検証を行いました。この研究結果を活用し、大府市では2021年7月から国立長寿医療研究センターが開発したVRによる運転技能検査と、自動車学校での安全運転講習を開始しています。
■VRによる運転技能検査
【対象】プラチナ長寿健診(※2)受診者のうち、自動車運転免許を保有している方
【内容】高齢者の事故原因に着目し、VR(Virtual Reality)を用いて、安全確認や一時停止などが正しく行われているかの検査を実施(20分程度)。また、受講者に高齢ドライバーを取り巻く環境や、運転と健康寿命の関係、日頃の運転を見直すポイントなどを解説したリーフレットを配布。
【料金】無料
※1 内閣府 特集「未就学児等及び高齢運転者の交通安全緊急対策について」より
※2 75歳以上の方を対象に、従来型の病気を発見するための健診ではなく、脳と体の健康度に着目し、病気に至らなくても年齢を重ねるに従って生じる機能の低下を早期に発見するための健診のこと。
■プラチナ運転講習
【対象】プラチナ長寿健診でVRによる安全運転技能検査を受けた方のうち、有効な運転免許証を保有し、現在運転している方
【内容】高齢ドライバーの安全運転技能向上のために開発されたプログラムによる実車教習トレーニングを実施(1日2時限×2日間)。
【料金】受講者負担金10,000円(講習料金30,000円のうち、大府市が2/3補助)
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