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2021.07.12

【神戸大学】特定健診で異常がなくても注意!痩せ・運動不足でフレイルのリスクが増加

社会の高齢化に伴い、加齢や痩せによる筋肉の減少(サルコペニア)や、要介護状態の前段階であるフレイルが、健康寿命を考える上で重要な問題となっています。


近年まで、サルコペニアの診断には専用の測定機器が必要で、一般の医療現場や健診会場での診断が難いこともあり、詳しい有病率や実情が分かっていませんでした。しかし2019年に日本サルコペニア・フレイル学会が新たな診断基準を導入し、比較的簡便にサルコペニアの疑いを診断できるようになりました。 


神戸大学大学院医学研究科の田守義和特命教授らの研究グループは、65歳の神戸市民約1800人を対象に、日本サルコペニア・フレイル学会の新たな診断基準にそって調査を実施。下腿周囲径と握力のデータをもとに、サルコペニア疑いの有病率を明らかにしました。同時に特定健診の問診結果から、サルコペニア疑いの人たちの日常における身体的機能や認知機能を分析しました。その結果、サルコペニア疑いの人は約3%存在し、ほとんどが肥満を合併しておらず、痩せているほど疑いの頻度が増えました(図1)。


■図1 BMIによるサルコペニア疑いの有病率 

サルコペニア疑いは痩せているほど有病率が増加し、肥満との合併はほぼ認めなかった。(BMIは肥満度を示す指標で25以上が肥満。棒グラフ上の数値は実際の人数)



特定健診の検査結果では、サルコペニア疑いの人は、サルコペニア疑いで無い人と比較してむしろ好ましい結果を示しましたが、心身機能の低下を評価する基本チェックリストを用いた聞き取りでは、日常の活動度、運動機能、栄養状態、閉じこもり、認知機能といった項目で心身の機能が低下していました(図2)。そして同時に行った解析から、サルコペニア疑いの原因として、痩せと運動不足が推定されました。


■図2 「サルコペニア疑い」群で、フレイルに傾いていることを示唆した質問項目 

示した結果は、質問に「はい」と答えた人の割合(%)で、統計学上、両群間に差を認めたもの。



今回の研究で、日本の代表的な大都市の1つである神戸では、65歳という若年高齢者であっても、少なくとも約3%の人にはサルコペニア疑いがあり、生活習慣病の予防を目的とした特定健診では異常が無くても、日常生活の広い範囲で心身の機能が低下していることが分かりました。


サルコペニアには早期からの介入が有効である事を考えると、将来の要介護や寝たきりを減らしていく上では、現在の特定健診に加え、サルコペニアを評価できる検査を受けることが望ましいと考えられます。また、65歳以上では肥満のみならず、痩せにも注意し、バランスの良い食事や適切な運動を心掛けることが大切です。とくに昨今、コロナ禍で外出する機会が減り自宅に居る時間が長くなっていますが、できるだけ散歩や体操を行うことも重要です。 


■詳細は以下の外部リンクをご覧ください。(神戸大学ホームページ) 

https://www.kobe-u.ac.jp/research_at_kobe/NEWS/news/2021_06_28_01.html


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