認知症発症のリスクを高める要因だといわれているのが「加齢」です。実際、認知症は高齢者の病気というイメージもあり、両親が高齢になるにつれ不安に感じているかたも多いのではないでしょうか。
今回ご紹介する「1日3分見るだけで認知症が予防できるドリル」は、そんな認知症が気になっているかたのための書籍です。
認知症発症のリスクを高める要因だといわれているのが「加齢」です。実際、認知症は高齢者の病気というイメージもあり、両親が高齢になるにつれ不安に感じているかたも多いのではないでしょうか。
今回ご紹介する「1日3分見るだけで認知症が予防できるドリル」は、そんな認知症が気になっているかたのための書籍です。
本書は、認知症関連の書籍でもめずらしい「有効視野」を広げる脳知覚トレーニングを紹介する内容となっています。
「有効視野」とは
私たちは、目に映るすべての情報を認識できるわけではありません。注意している範囲の情報のみを認識しており、これを「有効視野」と呼びます。
たとえば、「読書のときに文字を読む」「自転車の運転中に人をさける」のは、有効視野により物事を認識しているためです。一方で「ボーとしていて人とぶつかる」といったように視界に入っていても相手を認識できていないケースもあるでしょう。
有効視野を鍛えることで脳は活性化するといわれています。認識できる情報が増えることで脳が刺激され、より活発に動くようになるためです。フロリダ・アリゾナ大学の研究によると、有効視野を訓練した人はそうでない人と比較して脳全体が活性化していることがわかっています。
「1日3分見るだけで認知症が予防できるドリル」の4つの特徴
本書の特徴は下記の4つです。
① 1日3分「見るだけ」でOK
② 化学的効果が実証されている
③ 効果が10年持続する
④ 年齢を問わない
本書で紹介する有効視野を広げる「脳知覚トレーニング」は、世界の研究機関で認知機能低下予防に効果があると認められています。たとえば、南フロリダ大学の研究にて、「認知症の発症率を29%低減させた」「一度やると(28日のプログラムを)効果が10年持続する」といった結果が出ているのです。
また、本書で紹介するトレーニングは対象年齢を問いません。クイズが解ける年齢であれば、高齢者だけでなく子どもを含めた幅広い世代が実践できるのも特徴のひとつです。
課題となるトレーニングは1日ごとに設定されおり、4週間(28日)実践することを想定して作成されています。1日の所要時間は約3分と、短い時間でもトレーニングできるため日常生活のなかでも取り組みやすいでしょう。
「脳知覚トレーニング」の内容とは
では、脳知覚トレーニングとはどのような内容なのでしょうか。下記は実際に収録されている内容の一部です。画像の中心にある「LOOK!」をみながら周りのマークを判別していきます。
【手順】
目と写真の距離を20cmに近づけて、中央にある「LOOK!」を両目で見ます。視線を動かさず周りのマークを見ながら、以下のクイズに答えます。
【クイズ】
1. 赤の円上で1つだけ違うマークはA~Dのどのゾーンにある?
2. 赤の円上で1つだけ違うマークは何のマーク?
3. 緑の円上で1つだけ違うマークはA~Dのどのゾーンにある?
ポイントは、答えがわかるかどうかではなく判別しようとする過程です。こうしたトレーニングを1日3分実践することで、認知機能低下予防や注意力や、集中力へも働きかけられます。
新しい認知機能低下予防の方法として「脳知覚トレーニング」を取り入れよう
本日は、認知機能低下予防になると話題の「1日3分見るだけで認知症が予防できるドリル」を紹介しました。本書は数ある認知症関連の書籍でもめずらしい有効視野に関連する脳知覚トレーニングを紹介しています。脳知覚トレーニングは、記憶力や集中力にもアプローチできるといわれています。「最近、人の名前が出てこない」「勘違いが増えた」など、認知機能低下予防に関心があるかたはぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。
著者情報
眼科医/二本松眼科病院副院長
平松類(ひらまつるい)
副院長として診療を行なっており受診希望者は全国に及ぶ。メディア出演も多数あり、自身でYouTubeチャンネル「眼科平松類」は、登録者24万人をほこる(4月現在)。著書は「1日3分まちがいさがしで目がよくなる! ガボール・アイ」「認知症の取扱説明書」(SBクリエイティブ)、など多数。
購入情報
「1日3分見るだけで認知症が予防できるドリル」
著者:平松類(ひらまつるい)
定価:1,430円(税込み)
判型:A5変判
ページ数:96ページ
発行元:SBクリエイティブ株式会社
https://www.sbcr.jp/product/4815622176/
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