高齢者がいる家庭で心配なのが「火にまつわる事故」です。
「コンロにかけっぱなしで鍋がまるこげになっていた」
「気づいたらコンロの安全装置が作動していた」
上記のような重大な事故になりかけた経験のある方も多いのではないでしょうか。今回は、高齢者、認知症の方向けに配慮された新型ガスコンロについてご紹介します。ご家族の介護に悩む方はぜひ最後までご覧ください。
高齢者がいる家庭で心配なのが「火にまつわる事故」です。
「コンロにかけっぱなしで鍋がまるこげになっていた」
「気づいたらコンロの安全装置が作動していた」
上記のような重大な事故になりかけた経験のある方も多いのではないでしょうか。今回は、高齢者、認知症の方向けに配慮された新型ガスコンロについてご紹介します。ご家族の介護に悩む方はぜひ最後までご覧ください。
東京都生活文化局「ガスコンロの安全な使用に関する調査」によると、「ガスコンロで危険な経験をしたことがあるか」という質問に、74.4%が「経験がある」と回答しています。
【ガスコンロで危険な経験をしたことがあるか】※1
経験あり | 74.4%(771人) |
経験なし | 25.6%(265人) |
また、同調査の「ガスコンロの危険な使用方法」の内容で最も多かったのが「火をつけたまま、その場を離れる」で、全体の54.4%を占めています。
【危険な使用方法による使用経験】※2
内容 | 危険な方法で使用した割合 |
火をつけたまま、その場を離れる | 54.4% |
使用中に身体や衣服を炎に近づける | 17.8% |
ガスコントの上や周囲に可燃物を置いたり近づけて使用 | 8.2% |
焼き網を使用 | 24.0% |
ガスコンロを覆うような大きな鉄板や網を使用 | 13.0% |
指定以外の補助具を使用 | 10.9% |
複数回使用した油で揚げ物調理 | 30.5% |
水分の多い豆腐などの揚げ物調理 | 28.6% |
食品全体が十分つからない量の油で揚げ物を調理 | 33.2% |
センサーが動かない状態で揚げ物調理 | 11.8% |
※1、2…回答者1036人
※1、2…参考:見えない炎で着火!?ガスコンロの近くには、燃えやすいものを置かないで!|東京都生活文化局
では、なぜこのような危険が起こるのでしょう。
工業製品を評価する「独立行政法人製品評価技術基盤機構」では、2013年〜2018年のガスコンロに関する事故の発生件数のうち、60歳以上の割合を「66%」としています。さらに、死亡事故の8件のうち、6件が60代以上であり、半数以上が高齢者です。
※参考情報:https://www.nite.go.jp/data/000098038.pdf
コンロの事故の要因のひとつに、認知症との関連性が考えられます。認知症には「アルツハイマー型認知症」「脳血管性認知症」などの種類があり症状も多様です。多くの認知症に当てはまる症状として下記があげられます。
● 数分〜数週間の短期記憶が保てなくなる
● 場所、時間、人などの区別がつかなくなる
● 注意力、集中力がなくなる
● 適切な言葉が出ない、相手の話が理解できない
● 段取りが悪くなる
なお、個人差や、認知症の種類によって、症状は多岐にわたります。事故につながりかねない症状は「集中力・注意力がなくなる」「数分〜数週間の短期記憶が保てなくなる」といった部分でしょうか。
認知症による物忘れは、「その体験自体を忘れる」といった特徴があります。そのため「調理していること自体を忘れてしまう」といった症状が起こり、事故につながる可能性があるため注意しましょう。
この度、リンナイ株式会社(以下、リンナイ)が開発したのが、高齢者、認知症の方へ配慮したガスコンロです。開発元のリンナイは、創業100年の老舗企業。熱エネルギー機器の開発に取り組んでおり、多くのビルドインガスコンロを販売している実績があります。
今回、開発されたガスコンロは下記の特徴があります。
● 間違い防止のカラーリング
● 聞き取りやすい音声案内
● 安心して鍋がおけるゴトク
それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
高齢になると視力の低下から、色彩もわかりづらくなり「炎を見にくい」「コンロのスイッチが見にくい」といった状況も考えられるでしょう。リンナイのガスコンロは、高齢者でも使いやすいように色分けに注意して設計されています。
ゴトク(※なべややかんを置く金具部分)や、バーナー周辺は、炎が見やすいように全体を黒色で統一。左コンロは緑色、右コンロはオレンジ色のように、コンロと操作部の配色をそろえており迷うことなく操作できます。
コンロの事故でこわいのが「鍋を火にかけたまま忘れていた」といった、火の消し忘れの事故です。一般的なガスコンロには、調理油過熱防止装置が義務付けられており、センサーが鍋底の温度を検知して一定温度になったら自動停止するようになっています。開発中のガスコンロには、さらに音声案内が備え付けられています。
現行のコンロでも装備されていましたが、さらに聞き取りやすい音声、口調、詳細な時間のアナウンスなど、事故防止や調理をサポートできるように配慮されています。
新しく開発されているガスコンロに採用されているのが、天板を広くおおう大型のゴトクです。
ゴトクの四角い枠が目安となり、バーナーの中央に鍋が置きやすくなっています。高温になる部分が覆われることで、見た目からも安心感が得られるでしょう。
高齢者の事故でこわいのが火元の事故です。しかし、調理は好きな人にとっては、それ自体が生きがいになります。家族としては「できることはやらせてあげたい」と悩む方も多いでしょう。「危ないから」と、できることを全て取り上げるのではなく、まずは安全面に配慮した機器を検討してみはいかがでしょうか。
商品について
2024年初頭発売予定
詳細は、以下のリンクよりご確認ください。
https://www.rinnai.co.jp/releases/2023/0915/
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