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認知症の予防

MCI(軽度認知障害)とは? 〜認知症の前段階を知ろう

MCI(Mild Cognitive Impairment:軽度認知障害)は、まだ認知症ではありませんが、その一歩手前、つまり健常と認知症の間のグレーゾーンのこと。この段階で予防に努めれば、認知症の発症を遅らせたり、健常のレベルに戻ったりすることもわかっています。MCIについて知っておきましょう。

MCIはどんな状態?


厚生労働省の2015年の発表によると、認知症の予備軍であるMCIの人口は、2012年時点で400万人にのぼっています。つまり、MCIは珍しいものではなく、誰にでも起こりうることなのです。

MCIは記憶力、判断力、計算力など、認知機能と呼ばれる能力のうち、一部の機能に問題がある状態です。しかし、まだ日常生活に支障はありません。物忘れはあっても普通に生活できる状態のため、見過ごされることもあるでしょう。しかし、MCIへの対応によって、機能が回復したり、認知症を発症せずに済むこともあるのです。異変を感じたら自己判断で単なる老化と捉えず、すぐに医療機関を受診し、早めの対策で認知症の発症を防ぎましょう。

<MCIの判断基準>
□記憶力の低下など認知機能が低下していることに自分で気が付いている
□身の回りことは自分ででき、日常生活を送る上で大きな問題は発生していない
□認知機能の低下はあるものの、認知症と診断される状態ではない

そもそも認知機能って何?


認知機能の定義は様々ありますが、一例として以下のようなものが挙げられます。
認知機能一覧

MCIを放置すると毎年5%~15%の人は認知症へ


MCIと診断され、何もせずに放っておくと、認知機能はどんどん低下していきます。研究ごとにデータは少しずつ異なりますが、MCIから認知症へ進行する人の割合は1年に5%~15%/年程度と言われています。また、MCIから進行する認知症は、ほとんどの場合がアルツハイマー型認知症であることがわかっています。

MCIは治療できる?




MCIと診断されても、嘆くことはありません。上記のように放置をすれば認知症に進行する危険がありますが、認知機能低下に対する適切な対策を行うことで、症状の進行を阻止したり、健常な状態に戻るケースもあるのです。認知症になってしまうと、一部の場合*を除いて完治はできませんが、MCIの状態であれば、完治や認知症の予防が可能と言えるでしょう。MCIから正常へ戻る割合は研究によって異なりますが、年平均で16%〜41%と言われています。

*脳腫瘍・慢性硬膜下血腫・正常圧水頭症・脳血管障害等の外科的治療の対象となる疾患

早期発見と診断後の生活


早期発見・早期治療がポイント


中には認知症やMCIと診断されることを恐れ、検査を避ける方もいるかもしれません。しかし、今まで述べてきたように、MCIの段階で異変に気づけば、認知症を食い止めることができるのです。そのためには早期発見・早期治療が重要になります。物忘れなど気になることが出てきたら、怖がらずに医師に相談し、早めに治療を開始しましょう。

MCIと診断されたら?


認知症を予防するために何より大切なのは日々の生活習慣です。まずは食習慣を見直し、定期的な運動習慣、十分な睡眠をとることで脳の状態を良好に保つ努力をしましょう。また、積極的に社交の場でコミュニケーションをとり、頭を使って行動することを心がけ、認知機能の改善や維持を図りましょう。

楽しく、あたまの元気度チェック(認知機能チェック)をしましょう

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