超高齢社会に突入した日本では、認知症の方の数は増加傾向にあり、平成29年版高齢社会白書によると2025年には約700万人に到達するとも言われています。認知症の中でもアルツハイマー病は最も患者数が多く、脳内に「アミロイドβ」や「タウ」と呼ばれる特殊なたんぱく質がたまることが原因と考えられています。同じように、脳内でのたんぱく質凝集が原因と考えられているのがパーキンソン病で、「aシヌクレイン」というたんぱく質が凝集することが確認されています。しかし、アルツハイマー病もパーキンソン病も根本的な治療法が発見されておらず、新たな予防・診断・治療法の開発が課題となっています。